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SSARC

SSARC.EXE と SSRestor.exe の 2 つは、Visual SourceSafe のアーカイブ ユーティリティを構成します。このユーティリティを利用することにより、以下のことが行えます。

  • Visual SourceSafe データベースのファイル、プロジェクト、または旧バージョンをアーカイブし、必要に応じて復元できます。

  • Visual SourceSafe データベース間でファイルおよびプロジェクトを移動できます。

    データベース間で情報を移動できる機能は、複数のデータベースを使用する場合に便利です。

構文

SSARC [-D] [-V] [-S] [-C] [-O] [-I-] [-Y] <作成するアーカイブ ファイル名> <アーカイブ対象ファイル | プロジェクト>

次の表は、コマンドのオプションについての説明です。

オプション 説明
-D アーカイブした項目をデータベースから削除します。このオプションでは、実際に削除するかどうかの問い合わせが行われます。
-D- アーカイブした項目をデータベースから削除します。このオプションでは、削除するかどうかの問い合わせは行われません。
-V アーカイブするバージョン番号を指定します。Visual SourceSafe の標準パラメータです。
-S SRCSAFE.INI とデータベースのパスを指定します。
-C コメントの入力を指定します。Visual SourceSafe の標準パラメータです。
-O 出力をリダイレクトします。Visual SourceSafe の標準パラメータです。
-I- 入力を禁止します。Visual SourceSafe の標準パラメータです。
-Y ユーザー名とパスワードを指定します。Visual SourceSafe の標準パラメータです。
-X 指定プロジェクトまたはファイルの削除された項目のみをアーカイブします。削除実行時に完全に破棄するオプションを指定していなければ、削除された項目は Visual SourceSafe データベース内に保存されています。-X を指定して作成したアーカイブを復元する場合、このオプションを指定する必要はありません。

メモ   削除前の確認は、SSARC.EXE の実行ごとに 1 回だけ行われます。

-V を使用すると、バージョンを指定できます。バージョンは、Visual SourceSafe の標準形式で数値、日付、またはラベルで指定します。これは、SSArc.exe の重要なパラメータです。このパラメータを使用しないと、アーカイブ対象ファイルまたはプロジェクトの全バージョンがアーカイブされます。-V でバージョンを指定すると、指定したバージョンとそれ以前の全バージョンがアーカイブされます。通常、アーカイブ ユーティリティでは、指定したバージョンも操作対象になります。たとえば、-V9 と指定するとバージョン 9 とそれより前のすべてのバージョンを含むアーカイブ ファイルが作成されます。削除の対象にも、指定したバージョンが含まれます。つまり、バージョン 9 自体も削除されます。ただし、指定したバージョンがラベルの場合は、アーカイブ ファイルに保存されるだけで削除されません。また、最新のバージョンは -V を使用しても削除されません。たとえば、–VD9/9/99 のように指定しても、最新のバージョンは削除されません。指定するラベルに空白が含まれている場合は、オプション全体を引用符で囲み、"-VThisOne" のように指定します。

-S オプションでは、SRCSAFE.INI のパスおよびデータ パスを指定できます。絶対パスは次の構文で指定します。

-SC: \VSS, OldDB

カンマ (,) の前に SRCSAFE.INI の絶対パスを指定します。カンマの後に Data_Path の設定で使用するかっこ内の文字列を指定します。カンマ以降がない場合は、SRCSAFE.INI のパスだけが指定されたことになります。-S の直後にカンマを続けると、SRCSAFE.INI のパスを指定せずに、データ文字列だけ指定できます。

メモ   このオプションは、通常の場合は指定する必要がありません。SRCSAFE.INI ファイルおよび SSARC.EXE は、Visual SourceSafe のセットアップ時に適切な位置にコピーされます。

-C オプションは、Visual SourceSafe の標準的なコマンド ライン オプションです。データベースから項目を削除すると、コメントがアーカイブ記録の一部として Visual SourceSafe 履歴に挿入されます。アーカイブ ファイルがある場合は、アーカイブ ファイル自体にも挿入されます。

–O および -I- は、Visual SourceSafe の標準オプションです。

-Y オプションでは、管理者のパスワードを指定できます。次の例では、ユーザー名として Admin を、そのユーザーのパスワードとしてして Bunny を指定しています。

-YAdmin, Bunny

参照

Visual SourceSafe のユーティリティ