SRCSAFE.INI ファイルおよび SS.INI ファイルのカスタマイズ
Visual SourceSafe には、Visual SourceSafe 環境のカスタマイズに使用できる設定が記述された、2 つの初期化ファイルが用意されています。
- SS.INI ファイルでは、各ユーザーの変数を設定します。「SS.INI ファイルの例」を参照してください。
- SRCSAFE.INI ファイルでは、Visual SourceSafe データベース のグローバル変数を設定します。「SRCSAFE.INI ファイルの例」を参照してください。
ユーザーごとに、編集可能な SS.INI ファイルがあります。グローバルな SRCSAFE.INI ファイルは、Visual SourceSafe 管理者だけが編集できます。
メモ 初期化ファイルは、Visual SourceSafe 初期化変数に詳しいユーザー以外は手動で編集しないことをお勧めします。ほとんどの初期化変数は、Visual SourceSafe エクスプローラの [ツール] メニューの [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスで直接設定できます。Visual SourceSafe 管理者は、Visual SourceSafe アドミニストレータの [ツール] メニューの [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスで SRCSAFE.INI 変数を設定できます。初期化変数の詳細については、Visual SourceSafe ヘルプのリファレンス セクションで初期化変数の説明を参照してください。
[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスを使用したときには、変更内容がメモリに保存されますが、Visual SourceSafe を終了するまで、SS.INI ファイルや SRCSAFE.INI ファイルには変更内容が書き込まれません。このため、最初の Visual SourceSafe セッションを終了する前に 2 番目のセッションを開始した場合は、変更内容がまだ反映されていません。変更内容は、Visual SourceSafe を終了した後に新しいセッションを開始すると反映されます。
初期化ファイルは任意のテキスト エディタで開いて修正できます。初期化ファイルの行長は 511 文字に制限されています。ただし、さらに変数名についての 31 文字の制限が適用される場合もあります (プロジェクト パスの制限など)。
SS.INI ファイルは、通常、Visual SourceSafe がセットアップされているフォルダの Users サブフォルダに格納されています。管理者が追加した各ユーザーの SS.INI ファイルが Users サブフォルダに格納されています。たとえば、管理者が JohnSmith というユーザーを追加した場合は、このユーザーの SS.INI ファイルが Visual SourceSafe フォルダのサブフォルダ Users\JohnSmith に格納されます。各ユーザーの SS.INI ファイルの正確な場所は、Visual SourceSafe フォルダ内にある Users.txt ファイルに記録されています。SS.INI ファイルを移動する場合は、Users.txt ファイルを編集して Visual SourceSafe に移動を通知します。
Safe.INI ファイルは、通常、サーバー上に置かれたメインの Visual SourceSafe フォルダに格納されています。
メモ SS.INI ファイルで設定された初期化変数は、SRCSAFE.INI ファイルの設定をオーバーライドします。
ファイル形式
SS.INI ファイルと SRCSAFE.INI ファイルには、3 種類の行があります。
主要な行である初期化変数は、以下の形式になります。
Initialization variable = value
値には、Yes、No、True、または False を設定できます。
コメントの冒頭にはセミコロンを入力します。
;This is a comment line.
Visual SourceSafe はすべてのコメントを無視します。
ヘッダーは角かっこで囲みます。
[$/Word]
ほとんどのヘッダーは、特定のプロジェクト パスを指定します。[Keyword Comments] などのその他のヘッダーは、特定の目的で使用されます。
初期化ファイル内での変数の順序は重要ではありません。ただし、ヘッダーの下に変数を配置する場合は、順序に注意する必要があります。変数を誤ったヘッダーの下に配置した場合、たとえば [Keyword Comments] の下に一般的な変数を配置した場合、その変数は無視されます。
マルチ プラットフォームの SS.INI ファイル
マルチ プラットフォームの Visual SourceSafe を実行する場合は、特定の変数について、プラットフォームごとに異なる値を指定することがあります。この場合は、プラットフォーム指定子をかっこで囲んで変数の後に入力して、その変数がそのプラットフォームにだけ適用されることを示します。たとえば以下のように指定します。
Use_ReadOnly (Win) = Yes
この例では、設定が Microsoft Windows にだけ適用されます。指定子には、Win、NT、PC などがあります。最後の PC は、パーソナル コンピュータ オペレーティング システム全般用の指定子です。
Visual SourceSafe は、コンピュータ名をプラットフォーム指定子として認識します。ユーザーごとに 10 種類のプラットフォーム識別子まで、または SS.INI ファイルごとに 10 種類のプラットフォーム識別子まで使用できます。
参照
Visual SourceSafe の名前付け規則と制限事項 | SS.INI ファイルおよび SRCSAFE.INI ファイルの例 | データベースのセットアップ | 管理者ガイド