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アクセス権

Visual SourceSafe をセットアップすると、既定のアクセス権システムが有効になります。各ユーザーについて、読み取り専用権限または読み取り/書き込み権限を指定できます。また、特定のプロジェクトやコマンドにアクセスできるユーザーを限定するように、Visual SourceSafe をカスタマイズすることもできます。

既定のアクセス権システム

Visual SourceSafe の既定のアクセス権システムは、単純な設定です。管理者が新しい Visual SourceSafe ユーザーを追加するときには、2 つのアクセス レベルのいずれかを選択してそのユーザーに割り当てます。

  • 読み取り専用権限 : ユーザーは、Visual SourceSafe 内のすべての項目を読み取ることができますが、変更を加えることはできません。
  • 読み取り/書き込み権限 : ユーザーは、Visual SourceSafe 内のすべての項目を読み取ることができるだけでなく、変更を加えることもできます。

Visual SourceSafe ユーザーを追加するたびに、その新規ユーザーに設定するアクセス権のレベルを決定する必要があります。[ユーザーの追加] ダイアログ ボックスには [読み取り専用] チェック ボックスがあります。このチェック ボックスをオンにした場合、その新規ユーザーは、ファイルを読み取ることはできますが、ファイルの内容を変更することはできません。このチェック ボックスをオフにした場合、その新規ユーザーには、すべてのコマンドおよびプロジェクトに対する読み取り/書き込み権限が与えられます。

これらの 2 つのアクセス レベルで十分な場合、これ以上の処理は必要ありません。このアクセス権システムを使用する場合、[ツール] メニューの権限と割り当てに関連するコマンドは無効になります。詳細については、後述の「ユーザーアクセス権」を参照してください。

アドミニストレータ プログラムへのアクセスの制御

プロジェクトに対するすべてのアクセス権およびユーザー割り当ては、アドミニストレータ プログラムで制御します。アドミニストレータ プログラムを実行できるユーザはすべて、Visual SourceSafe 内で実質的にすべての操作を行うことができます。このため、アドミニストレータ プログラムへのアクセスを制御する必要があります。アクセスを制御するには 2 つの方法があります。

  • [パスワードの変更] コマンドを使用して Admin ユーザーにパスワードを割り当てます。その他の既定の Visual SourceSafe ユーザーである Guest 用のパスワードも、データベースの作成時には空白になっています。Visual SourceSafe へのアクセスを制御するため、アドミニストレータ プログラムの [パスワードの変更] コマンドを使用して、Guest ユーザーにもパスワードを割り当てます。

    メモ   管理者に割り当てられたパスワードを忘れた場合は、Visual SourceSafe アドミニストレータを実行してパスワードを変更することができません。パスワードは安全な場所に書きとめてください。管理者のパスワードがわからなくなった場合、Microsoft のサポート担当者は、どのような状況であっても、パスワードが適用されている Microsoft プログラムのファイルや機能を使用できるように支援することはできません。パスワードを忘れた場合やパスワードが無効な場合についての Microsoft のポリシーについては、Microsoft サポート技術情報 の文書 Q189126 を参照してください。

    ヒント   Admin ユーザーのパスワードは既定で空白になっています。この設定が変更されていない場合もあるため、パスワードを入力せずにログオンを試してください。

  • オペレーティング システム レベルでアドミニストレータ プログラムが実行されるフォルダへのアクセスを制御して、アドミニストレータ プログラムを保護します。

ユーザーアクセス権

各プロジェクトへは、適切なアクセス権を持つユーザーだけがアクセスできます。各コマンドは、そのコマンドに関連付けられた権限を持つユーザーだけが使用できます。

ユーザーアクセス権には、以下の表に示す 4 種類があります。それぞれの権限には、それに先行するすべての権限が含まれます。たとえば、[チェックアウト] 権限には [読み取り] 権限が含まれます。

権限 説明
読み取り (R) [表示] や [取得] などのコマンドを使用してファイルを表示できます。ファイルの変更はできません。
チェックアウト (C) [チェックアウト]、[チェックイン]、[チェックアウトの取り消し] などのコマンドを使用してファイルを変更できます。これらの権限は、QA エンジニアやテクニカル ライターに割り当てられることがよくあります。
追加 (A) [追加]、[削除]、[ラベル]、[名前の変更] などのコマンドを使用してファイルを変更できます。この権限は、すべてのプログラマに割り当てられる場合も、プロジェクト マネージャに割り当てられる場合もあります。
破棄 (D) [破棄]、[パージ]、[ロールバック] などのコマンドを使用してファイルを破棄できます。セキュリティに重点を置く企業の場合、この権限はプロジェクト マネージャまたは管理者だけに割り当てられます。Web サイトを配置するには、[破棄] 権限が必要です。

権限と割り当てに関連するコマンドを有効にするときには、[ツール] メニューで [プロジェクトごとの権限]、[ユーザーの権限の設定]、および [ユーザーの権限のコピー] の各コマンドを使用できます。

Visual SourceSafe の各コマンドには、それぞれ関連付けられたアクセス権があります。たとえば、[ラベル] コマンドには [追加] 権限が必要です。詳細については、Microsoft サポート技術情報 の文書 Q138479 を参照してください。

アクセス権の設定方法については、以下のトピックを参照してください。

参照

権限の継承 | データベースのセキュリティ | 管理者ガイド