次の方法で共有


DV Muxer フィルタ

このフィルタは、デジタル ビデオ (DV) エンコードのビデオ ストリームと 1 つあるいは 2 つのオーディオ ストリームとを組み合わせて、インターリーブ DV ストリームを生成する。ストリームを AVI ファイルに書き込むには、このフィルタを AVI Mux フィルタに接続し、AVI Muxファイル ライタ フィルタに接続する。詳細については、「DirectShow でのデジタル ビデオ」を参照すること。

フィルタ インターフェイス IBaseFilterIMediaSeeking
入力ピン メディア タイプ ビデオ : MEDIATYPE_Video、MEDIASUBTYPE_dvsd、FORMAT_VideoInfo

オーディオ :

MEDIATYPE_Audio、MEDIASUBTYPE_PCM、FORMAT_WaveFormatEx

入力ピン インターフェイス IMemInputPinIPinIQualityControl
出力ピン メディア タイプ MEDIATYPE_Interleaved、MEDIASUBTYPE_dvsd、FORMAT_DvInfo
出力ピン インターフェイス IPinIQualityControl
フィルタ CLSID CLSID_DVMux
プロパティ ページ CLSID プロパティ ページなし。
実行モジュール qdv.dll
メリット MERIT_UNLIKELY
フィルタ カテゴリ CLSID_LegacyAmFilterCategory

注意

DX Muxer は 2 つのオーディオ入力ピンを作成できる。以下の表に示すオーディオ フォーマットをサポートしている。

オーディオ ピン 1オーディオ ピン 2出力形式
サンプリング レート (kHz)ビット/サンプルチャンネルサンプリング レートビット/サンプルチャンネル
3216モノ未接続SD 2 チャンネル
3216ステレオ未接続SD 4 チャンネル
44.1 または 4816ステレオまたはモノ未接続SD 2 チャンネル
未接続3216ステレオまたはモノ未許可
未接続44.1 または 4816モノ未許可
未接続44.1 または 4816ステレオSD 2 チャンネル
3216モノ3216モノSD 2 チャンネル
3216ステレオまたはモノ*3216ステレオまたはモノ*SD 4 チャンネル
44.116モノ44.116モノSD 2 チャンネル
4816モノ4816モノSD 2 チャンネル
* 最低でも 1 つの入力ピンがステレオであれば。

この表では、オーディオ ピン 1 はオーディオ ソースに接続されている最初の入力ピンとして定義され、オーディオ ピン 2 はオーディオ ソースに接続されている 2 つめの入力ピンとして定義されている。オーディオ ピンを一度接続すると、両方のオーディオ ピンが接続解除されるまで、このナンバリング スキームは有効のまま残る。たとえば、オーディオ ピンを両方接続し、次にオーディオ ピン 1 だけを接続解除しても、残ったピンはそのままピン 2 として解釈される。

ピン 1 に供給されるオーディオは DV フレームの第 1 オーディオ ブロック (CH1) に録音され、ピン 2 に供給されるオーディオは第 2 オーディオ ブロック (CH2) に録音される。例外 : フィルタが 44.1 kHz あるいは 48 kHz でステレオ入力を 1 つだけ持っているなら、左のオーディオ チャンネルが第 1 オーディオ ブロックに、右のオーディオ チャンネルが第 2 オーディオブロックに録音される。

SD 4 チャンネル 出力について : 入力がステレオなら、左トラックが CHa か CHc に録音され、右トラックが CHb か CHd に録音される。入力がモノラルなら、オーディオは CHa か CHc に録音され、CHb と CHd は無音である。

オーディオ ピン 1 を接続して接続解除することによって、許可されていないフォーマットにアクセスできる。この場合、フィルタの IMediaFilter::Pause メソッドは VFW_E_NOT_CONNECTED を返す。この制限によって、第 1 オーディオ ブロックにはオーディオがなく、第 2 ブロックにはオーディオがある、といった状況が発生することを防止できる。第 1 ブロックにオーディオがない場合は、第 2 ブロックにもオーディオがあってはならない。

DV Muxer は異なったサンプリング レートのオーディオ入力を許可しない。ただし IGraphBuilder::Connect のようなグラフ構築メソッドは通常、第 2 オーディオ ストリームを第 1 ストリームのサンプリング レートに合致させる ACM ラッパー フィルタを追加する。

オーディオ入力が 48 kHz か 32 kHz なら、オーディオ出力はロックされる。(44.1 kHz オーディオをロックすることはできない。)

オーディオ ピンが接続されていない場合、出力には受信 DV フレームから取得したオーディオ データが含まれる。これは、無音の場合もあり、有効なオーディオ データの場合もある。

参照