ドキュメント プロパティとコンテンツ タイプ
2007 Microsoft Office システムのドキュメントに割り当てられたコンテンツ タイプが列を含む場合、その列の値は、ドキュメント プロパティとしてドキュメント自体に格納されます。さらに、ドキュメントがカスタム ドキュメント情報パネルを使用する場合は、そのドキュメント情報パネルに関する情報がコンテンツ タイプに含められます。
Office Open XML 形式の Office ドキュメントの場合は、ドキュメントに割り当てられたコンテンツ タイプのコンテンツ タイプ ID が、ファイルのカスタム ファイル プロパティ部分のカスタム ドキュメント プロパティとして、ドキュメント自体に格納されます。
コンテンツ タイプ スキーマでのドキュメント プロパティ
コンテンツ タイプ スキーマは、ドキュメントの customXml セクションの contentTypeSchema データ ストア アイテムに格納されます。
注意
customXml セクションの各データ ストア アイテムは、itemN.xml という名前のパートに格納されます。N は任意の値です。このため、データ ストア アイテムを使用するときは、パート名ではなくルート要素または名前空間で識別する必要があります。
コンテンツ タイプに含まれる列は、ドキュメントに格納されるコンテンツ タイプ スキーマではプロパティとして表されます。列は、スキーマのプロパティ要素の documentManagement ノードで識別されます。これらのドキュメント プロパティは、ドキュメント ライブラリの列に対応します。ドキュメント ライブラリの列は、ドキュメント ライブラリに格納されるコンテンツ タイプ定義の Field 要素で表されます。
たとえば、次に示すコンテンツ タイプ スキーマには、Property A と Property B という 2 つのドキュメント プロパティが含まれており、プロパティ要素の documentManagement ノードにリストされ、スキーマで定義されています。
このスキーマは見やすいように編集されています。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<ct:contentTypeSchema ct:_="" ma:_=""
ma:contentTypeName="Document"
ma:contentTypeID="0x01010042D2ECEB487FD14A878A8B12B45AD0DF"
…
xmlns:ct="https://schemas.microsoft.com/office/2006/metadata/contentType"
xmlns:ma="https://schemas.microsoft.com/office/2006/metadata/properties/metaAttributes">
<xsd:schema targetNamespace="https://schemas.microsoft.com/office/2006/metadata/properties"
ma:root="true"
ma:fieldsID="5a5031a312590b36f5a800897888c4e2"
ns2:_=""
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:p="https://schemas.microsoft.com/office/2006/metadata/properties"
xmlns:ns2="0523cb95-65e0-434b-b038-3cfd592e886c">
<xsd:import namespace="0523cb95-65e0-434b-b038-3cfd592e886c"/>
<xsd:element name="properties">
<xsd:complexType>
<xsd:sequence>
<xsd:element name="documentManagement">
<xsd:complexType>
<xsd:all>
<xsd:element ref="ns2:PropertyA" minOccurs="0"/>
<xsd:element ref="ns2:PropertyB" minOccurs="0"/>
</xsd:all>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:sequence>
</xsd:complexType>
</xsd:element>
</xsd:schema>
<xsd:schema
targetNamespace="0523cb95-65e0-434b-b038-3cfd592e886c"
elementFormDefault="qualified"
xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
xmlns:dms="https://schemas.microsoft.com/office/2006/documentManagement/types">
<xsd:import namespace="https://schemas.microsoft.com/office/2006/documentManagement/types"/>
<xsd:element name="PropertyA"
ma:index="8"
nillable="true"
ma:displayName="Property A"
ma:internalName="PropertyA">
<xsd:simpleType>
<xsd:restriction base="dms:Text">
<xsd:maxLength value="255"/>
</xsd:restriction>
</xsd:simpleType>
</xsd:element>
<xsd:element name="PropertyB"
ma:index="9"
nillable="true"
ma:displayName="Property B"
ma:internalName="PropertyB">
<xsd:simpleType>
<xsd:restriction base="dms:Text">
<xsd:maxLength value="255"/>
</xsd:restriction>
</xsd:simpleType>
</xsd:element>
</xsd:schema>
…
</ct:contentTypeSchema>
各ドキュメント プロパティの実際の値は、customXml セクションのプロパティ データ ストア アイテムに格納されています。詳細については、「ドキュメント情報パネルとドキュメント プロパティ」を参照してください。
ドキュメント情報パネルの属性
Windows SharePoint Services と関連付けられたカスタム ドキュメント情報パネルは、そのドキュメント情報の特定の属性をコンテンツ タイプ定義に格納します。これらの属性は、ドキュメント自体に降格されます。このような属性としては、カスタム パネルとして使用する Microsoft Office InfoPath フォームの場所、ドキュメントを開くときに Office システム アプリケーションが常にパネルを表示するかどうか、およびカスタム パネルが指定されている場合であってもアプリケーションが既定の自動生成されるパネルを使用するかどうか、などがあります。
これらの属性は、ドキュメント ライブラリ上のコンテンツ タイプ定義の XMLDocument 要素に格納されます。この XMLDocument 要素のスキーマの詳細については、「コンテンツ タイプ ドキュメント情報パネル スキーマ」を参照してください。
Office Open XML 形式の Office ドキュメントの場合は、この XMLDocument 要素の内容は、customXml セクションのデータ ストア アイテムとしてドキュメントまで降格されます。データ ストア アイテムには、customXsn のルート要素があります。
次の図は、ドキュメントまで降格された情報と、ドキュメント ライブラリに存在するコンテンツ タイプ定義の間の関係を示しています。
コンテンツ タイプ ID は、ファイルのカスタム ファイル プロパティ パートのカスタム プロパティとして、ドキュメントに降格されます。
ドキュメントの customXml セクションの contentTypeSchema データ ストア アイテムで定義されている各ドキュメント プロパティは、ドキュメント ライブラリのコンテンツ タイプ定義に含まれる、Field 要素で表された列定義に対応します。
contentTypeSchema データ ストア アイテムで定義されているドキュメント プロパティごとに、ドキュメント プロパティの実際の値を格納している要素が、プロパティ データ ストア アイテムに存在します。
ドキュメント ライブラリのコンテンツ タイプ定義の XMLDocument に含まれるドキュメント情報パネル属性は、customXsn データ ストア アイテムとしてドキュメントに降格されます。
See Also
タスク
[方法] InfoPath からカスタム ドキュメント情報パネルを作成する
[方法] Office SharePoint Server 2007 内からカスタムのドキュメント情報パネルを作成または編集する
[方法] コンテンツ タイプの変更に応じてドキュメント情報パネルを更新する