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Eseutil /D (最適化) を実行する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-12-20

ここでは、Exchange Server データベース ユーティリティ (Eseutil.exe) 最適化コマンドを使用して、Exchange データベースをオフラインで最適化および圧縮する方法について説明します。Eseutil /D コマンドの詳細については、「Eseutil /D 最適化モード」を参照してください。

開始する前に

メールボックス サーバーの役割、ハブ トランスポート サーバーの役割、またはエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされている Exchange サーバーで次の手順を実行する前に、以下の点に注意してください。

  • そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されているアカウントを使用してログオンする必要があります。

  • 処理するデータベースの最終サイズの 110% に等しい空きディスク容量があることを確認します。

    note注 :
    論理ドライブ ディスクの追加容量として必要となるのは、最適化後のファイルの最終サイズ分のみです。最適化後のデータベース (メールボックスまたはパブリック フォルダ データベース) ファイル サイズを適切に予想するには、アプリケーション イベント ID 1221 を確認します。これにより、データベース ファイル内の空き容量がわかります。現在のデータベース サイズから、イベント ID 1221 に指定された空き容量を引くと、最適化後のデータベースのおおよその最終サイズを判断できます。再利用されるディスク容量を正確に予想することはできませんが、ディスク ドライブ容量の推奨サイズである 110% を確保しておく必要があります。メールボックスまたはパブリック フォルダ データベースがイベント 1221 を生成して、オンラインの最適化後に論理的な空き容量を報告するのと同様に、Microsoft Exchange Server 2007 エッジ トランスポート サーバーまたはハブ トランスポート サーバーのキュー データベース ファイルも、オンラインの最適化後に論理的な空きディスク容量を報告するイベント ID 7007 を生成します。さらに、Exchange 2007 エッジ トランスポート サーバーまたはハブ トランスポート サーバー上のキュー データベースは、イベント ID 7006 を生成して、オンラインの最適化前に論理的な空きディスク容量を報告します。これらのイベントのソースは、MSExchangeTransport です。
  • 最適化前にメールボックスまたはパブリック フォルダ データベースのマウントを解除します。オフラインの最適化中に、マウントを解除されたメールボックスまたはパブリック フォルダ データベースはクライアントに対してアクセス不能になります。トランスポート キュー データベース (Exchange 2007 エッジ トランスポート データベースまたはハブ トランスポート サーバー データベース) で Eseutil 最適化を実行する前に、サーバー上の Microsoft Exchange トランスポート サービスを停止します。さらに、キュー データベースは最適化中はオフラインであるため、キュー データベースからのメッセージは、ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーを通じて配信されません。

手順

メールボックス サーバー上の Exchange データベースを最適化するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 管理コンソールで、最適化するデータベースを右クリックし、[データベースのマウント解除] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、<Exchange インストール フォルダ>\bin の場所をポイントします。

    note注 :
    <Exchange インストール フォルダ> は、Exchange をインストールした場所です。既定の場所は \Program Files\Microsoft\Exchange Server です。
  3. Eseutil /D コマンド、データベース スイッチ、および使用する任意のオプションを入力します。たとえば、次のコマンド (すべて 1 つのコマンド) を指定すると、メールボックス データベースに標準の最適化コマンドが実行されます。

    C:\program files\microsoft\exchange server\bin Eseutil /d c:\program files\exchange server\mailbox\<storage_group_name>\<database_name>.edb
    
    note注 :
    既定のストレージ グループ名は [最初のストレージ グループ] であり、既定のデータベース名は Mailbox Database です。したがって、既定のパスは C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\Mailbox\最初のストレージ グループ\Mailbox Database.edb となります。

    特定のデータベース上で Eseutil による最適化を実行するには、次のデータベース スイッチを使用します。

    Eseutil /d <database_name> [options]
    

追加のオプションを使用してメールボックス サーバー上の Exchange データベースを最適化するには、次の操作を行います。

  • 一時ファイルを変更することなく維持しながら、コマンド プロンプトから Exchange データベースを最適化するには、次のコマンドを実行します。

    eseutil /d <database_path_and_file_name> /p
    
    note注 :
    このコマンドは、元のデータベースを維持し、それに上書きしないので、役立つことがあります。このオプションを使用すると、最適化に必要な空きディスク容量が増えます。これは、Exchange データベースの追加のコピー 2 つ分の容量が必要になるためです。
  • Exchange データベースを最適化するが、別の論理ドライブに一時ファイルを維持する場合は、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。

    eseutil /d <database_path_and_file_name> /t <temp_database_path_and_file_name>
    
    note注 :
    ネットワーク接続で論理ドライブにアクセス可能の場合は、これにより、データベースの最適化に必要な時間に影響がある可能性があります。

ハブ トランスポート サーバーまたはエッジ トランスポート サーバーで Exchange データベースを最適化するには、次の操作を行います。

  1. キュー データベースをマウント解除するには、サービス スナップインから、Microsoft Exchange トランスポート サービスを停止します。

  2. コマンド プロンプトで、<Exchange インストール フォルダ>\bin の場所をポイントします。

    note注 :
    <Exchange インストール フォルダ> は、Exchange をインストールした場所です。既定の場所は \Program Files\Microsoft\Exchange Server です。
  3. Eseutil /D コマンド、データベース スイッチ、および使用する任意のオプションを入力します。たとえば、次のコマンド (すべて 1 つのコマンド) を指定すると、トランスポート キュー データベースで標準の最適化ツールが実行されます。

    Eseutil /d c:\program files\exchange server\TransportRoles\data\queue\mail.que
    
    note注 :
    キュー データベースの既定の名前は mail.que です。

詳細情報

コマンド プロンプトで「Eseutil ./?」と入力し、最適化の D を選択すると、コマンド ラインの完全なリファレンスと構文を表示することができます。

Eseutil の詳細については、Eseutil に関する以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。