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レポートの問題のトラブルシューティング テクニック

新規 : 2008 年 11 月 17 日

レポートをトラブルシューティングするための最初の手順は、関係しているコンポーネントを特定することです。たとえば、レポート サーバーでレポートを表示した場合、レポートの表示にはレポート マネージャの HTML レンダラが使用されています。ローカル プレビューでレポートを表示した場合は、レポートの表示に Business Intelligence Development Studio のレポート ビューア コントロールが使用されています。Excel にエクスポートされたレポートを表示する場合は、ローカル クライアント コンピュータの Excel を使用して、エクスポートされたファイルを開きます。問題を理解して解決するには、問題に関係しているコンポーネントをまず特定する必要があります。さらに、そのコンポーネントまたはプロセスに関する情報をできるだけ多く収集します。このトピックの情報を使用して、レポートの問題のトラブルシューティング方法を学習してください。

次のリンクから、特定のトピックの詳細を参照できます。

テクニック: レポート サーバーの監視

システム ツールとデータベース ツールを使用して、レポート サーバーの利用状況を監視することができます。また、レポート サーバーのトレース ログ ファイルを確認することも、レポート サーバーの実行ログで特定のレポートに関する詳細を照会することもできます。パフォーマンス モニタを使用している場合は、レポート サーバーの Web サービスと Windows サービスのパフォーマンス カウンタを追加して、要求時の処理やスケジュールされた処理でのボトルネックを特定できます。

詳細については、「レポート サーバーのパフォーマンスの監視」を参照してください。

テクニック: レポート サーバー ログの表示

Reporting Services では、特定のレポート、デバッグ情報、HTTP 要求と応答、およびレポート サーバー イベントに関するデータを記録するためのログ ファイルに、多数の内部イベントおよび外部イベントが記録されます。パフォーマンス ログを作成してから、収集対象のデータを指定するためのパフォーマンス カウンタを選択することもできます。既定のインスタンスのインストールにおけるログ ファイルの既定のディレクトリは、<ドライブ>\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.N\Reporting Services\LogFiles です。詳細については、「Reporting Services のログ ファイル」を参照してください。

レポートの待機がデータ取得、レポート処理、レポート表示に起因するかどうかを特定するには、実行ログを使用します。詳細については、「レポート サーバー実行ログ」を参照してください。

テクニック: レポート サーバーでのレポート処理エラー メッセージの呼び出し履歴の表示

パブリッシュされたレポートをレポート マネージャで表示すると、一般的な処理エラーまたは表示エラーを表すエラー メッセージが表示されることがあります。詳細を確認するために、呼び出し履歴を表示することができます。

呼び出し履歴を表示するには、ローカル管理者の資格情報を使用してレポート サーバーにログオンし、[レポート マネージャ] ページを右クリックして、[ソースの表示] をクリックします。呼び出し履歴に、エラー メッセージの詳しいコンテキストが表示されます。

テクニック: レポート サーバーでのリモート エラーの有効化

レポート マネージャでエラーのあるレポートを表示すると、"このエラーの詳細を表示するには、ローカルのサーバー コンピュータでレポート サーバーを開くか、リモート エラーを有効にしてください" というエラー メッセージが表示されることがあります。

エラーに関する詳細を表示するには、エラー メッセージのコンテキスト情報が提供されるようにリモート レポート サーバーを構成します。詳細については、「リモート エラーを有効にする方法 (Reporting Services 構成)」を参照してください。

テクニック: SQL Server Management Studio を使用したクエリおよび資格情報の検証

SQL Server には、ビジネス インテリジェンス コンポーネントの管理ツールである SQL Server Management Studio が含まれています。Management Studio を使用すると、データ ソースに接続し、クエリ ウィンドウを開き、レポートに含める複雑なクエリを作成して事前に検証することができます。

別のセキュリティ コンテキストでデータ ソースにアクセスできるかどうかをテストするには、Microsoft Windows の Run As コマンドを使用して Management Studio を実行し、テストする資格情報を入力します。Management Studio が開いている間、データ ソースへの接続で指定された資格情報が使用されます。

詳細については、「SQL Server Management Studio の Transact SQL クエリ」および「オブジェクト エクスプローラの使用」を参照してください。

テクニック: クライアント上にキャッシュされたレポート データを使用した問題の報告の分析

レポート作成者が Business Intelligence Development Studio でレポートを作成すると、作成クライアントによってデータが .rdl.data ファイルとしてキャッシュされ、レポートのプレビュー時に使用されます。クエリが変更されるたびに、キャッシュは更新されます。レポートの問題をデバッグするためには、デバッグ中にデータが変更されないように、レポート データの更新を回避すると便利である場合があります。

BI Development Studio でキャッシュされたデータのみが使用されるよう制御するには、アプリケーション構成ファイルの devenv.exe.config の ForceCache プロパティを設定します。既定では、構成ファイルが格納されているディレクトリは <drive>:Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\IDE です。クエリによってデータが更新されないようにするには、ForceCache を 1 に設定します。次のコードは、キャッシュ構成を XML フラグメントとして示します。

...
<system.diagnostics>
  <switches>
    <add name=
"Microsoft.ReportDesigner.ReportPreviewStore.ForceCache" value="1"
    />
    </switches>
</system.diagnostics>
...

ForceCache が 1 に設定されている間は、キャッシュされているレポート データのみが使用されます。レポートのデバッグが終わったら、このセクションを忘れずに削除してください。

参照

概念

Reporting Services のログ ファイル

その他の技術情報

Reporting Services のエラーおよびイベント
Reporting Services のトラブルシューティング

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手