一般的なコントロール リファレンス

  • [アーティクル]

このセクションには、特定のコントロールだけではなく、複数のコントロールに適用されるプログラミング要素に関する参照情報が含まれています。 関数、マクロ、メッセージ、通知、構造体には、ほとんどのコントロールでサポートされているものがあります。 たとえば、ほとんどのコントロールは、NM_HOVER 通知を使用してマウス クリックを処理します。

概要

トピック 内容
共通コントロールについて 共通コントロールは、Windows オペレーティング システムに含まれる DLL である共通コントロール ライブラリによって、実装されるウィンドウのセットです。
共通コントロールに関する FAQ この FAQ では、共通コントロールに関してよくある質問に対する回答を示します。

関数

トピック 内容
DoReaderMode ウィンドウでリーダー モードを有効にします。
DPA_Clone 動的ポインター配列 (DPA) を複製します。
DPA_Create DPA を作成します。
DPA_CreateEx 指定されたサイズとヒープの場所を使用して DPA を作成します。
DPA_DeleteAllPtrs DPA からすべての項目を削除し、それに応じて DPA を縮小します。
DPA_DeletePtr DPA から項目を削除します。 削除された項目に合わせて調整するために、必要に応じて DPA が縮小されます。
DPA_Destroy 動的ポインター配列 (DPA) を解放します。
DPA_DestroyCallback DPA の各要素で pfnCB を呼び出し、その後で DPA を解放します。
DPA_EnumCallback 動的ポインター配列 (DPA) を反復処理し、pfnCB を項目ごとに呼び出します。
DPA_GetPtr DPA から項目を取得します。
DPA_GetPtrIndex DPA で見つかった、一致する項目のインデックスを取得します。
DPA_GetSize DPA のサイズを取得します。
DPA_Grow DPA 内のポインターの数を変更します。
DPA_InsertPtr DPA 内の指定された位置に新しい項目を挿入します。 必要に応じて、新しい項目に合わせて調整するために DPA が拡張されます。
DPA_LoadStream 指定されたコールバック関数を呼び出すことによってストリームから DPA を読み込み、各要素を読み取ります。
DPA_Merge 2 つの DPA の内容を結合します。
DPA_SaveStream ヘッダーを書き出しすことによって DPA をストリームに保存し、その後、指定されたコールバック関数を呼び出して各要素を書き込みます。
DPA_Search DPA 内の項目を検索します。
DPA_SetPtr DPA 内の項目に値を割り当てます。
DPA_Sort 動的ポインター配列 (DPA) 内の項目を並べ替えます。
DrawShadowText 影付きのテキストを描画します。
DrawTextExPrivWrap 指定された四角形に、書式設定されたテキストを描画します。 この関数は、DrawTextEx の呼び出しをラップします。
DrawTextWrap 指定された四角形に、書式設定されたテキストを描画します。 指定された方法 (タブの展開、文字や改行などの調節) に従って、テキストを書式設定します。 この関数は、DrawText の呼び出しをラップします。
DSA_Clone 動的構造体配列 (DSA) を複製します。
DSA_Create DSA を作成します。
DSA_DeleteAllItems DSA からすべての項目を削除します。
DSA_DeleteItem DSA から項目を削除します。
DSA_Destroy DSA を解放します。
DSA_DestroyCallback DSA を反復処理し、指定されたコールバック関数を項目ごとに呼び出します。 配列の末尾に達すると、DSA は解放されます。
DSA_EnumCallback DSA を反復処理し、pfnCB を項目ごとに呼び出します。
DSA_GetItem DSA から要素を取得します。
DSA_GetItemPtr 要素へのポインターを DSA から取得します。
DSA_GetSize DSA のサイズを取得します。
DSA_InsertItem DSA に新しい項目を挿入します。 必要に応じて、新しい項目に合わせて調整するために DSA が拡張されます。
DSA_SetItem DSA 内の要素の内容を設定します。
DSA_Sort DSA 内の項目を並べ替えます。
ExtTextOutWrap 現在選択されているフォント、背景色、およびテキストの色を使用して、テキストを描画します。 必要に応じて、クリッピング、不透明度、またはその両方に使用する寸法を指定できます。 この関数は、ExtTextOut の呼び出しをラップします。
GetEffectiveClientRect 指定されたすべてのコントロールを配置する、クライアント領域内の四角形の寸法を計算します。
GetMUILanguage 特定のプロセスの共通コントロールによって現在使用されている言語を取得します。
GetTextExtentPoint32Wrap 指定されたテキスト文字列の幅と高さを計算します。 この関数は、GetTextExtentPoint の呼び出しをラップします。
InitCommonControls 特定の共通コントロール ウィンドウ クラスを登録して初期化します。 この関数は廃止されています。 新しいアプリケーションでは、 InitCommonControlsEx 関数を使用する必要があります。
InitCommonControlsEx 共通コントロール DLL から特定の共通コントロール クラスを登録します。
InitMUILanguage アプリケーションで、システム言語とは異なる言語を共通コントロールで使用するように指定できるようにします。
LoadIconMetric クライアントで指定されるシステム メトリックを使用して、指定されたアイコン リソースを読み込みます。
LoadIconWithScaleDown アイコンを読み込みます。 アイコンが標準サイズではない場合、この関数は、小さい画像を拡大するのではなく、大きい画像を縮小します。
MirrorIcon アイコンを反転 (ミラー) して、ミラーされたデバイスのコンテキストで正しく表示されるようにします。
PFNDACOMPARE DSA_Sort で使用される比較関数のプロトタイプを定義します。
PFNDACOMPARECONST 比較対象の項目が定数オブジェクトである場合に DSA_Sort で使用される比較関数のプロトタイプを定義します。
PFNDAENUMCALLBACK DSA 関数および DPA 関数で使用されるコールバック関数のプロトタイプを定義します。
PFNDAENUMCALLBACKCONST 関係する項目が定数データへのポインターである場合に、DSA 関数および DPA 関数によって使用されるコールバック関数のプロトタイプを定義します。
PFNDPACOMPARE DPA_Sort および DPA_Search で使用される比較関数のプロトタイプを定義します。
PFNDPACOMPARECONST 比較対象の項目が定数オブジェクトである場合に DPA_Sort または DPA_Search で使用される比較関数のプロトタイプを定義します。
PFNDPAENUMCALLBACK DPA_EnumCallback で使用されるコールバック関数のプロトタイプを定義します。
PFNDPAMERGE DPA_Merge で使用されるマージ関数のプロトタイプを定義します。
PFNDPAMERGECONST DPA_Merge で使用されるマージ関数のプロトタイプを、定数値を使用して定義します。
PFNDPASTREAM DPA_LoadStream および DPA_SaveStream で使用されるコールバック関数のプロトタイプを定義します。
PFNDSAENUMCALLBACK DSA_DestroyCallback で使用されるコールバック関数のプロトタイプを定義します。
ReaderScroll アクティブなスクロール領域として宣言されているリーダー モード ウィンドウの部分でマウス ポインターを移動するときに使用される、アプリケーション定義のコールバック関数。
ShowHideMenuCtl 指定されたメニュー項目のチェックマーク属性を設定または削除し、対応するコントロールを表示または非表示にします。 指定されたメニュー項目にチェックマークがない場合は、この関数によってマークが追加されて、対応するコントロールが表示されます。 メニュー項目に既にチェックマークがある場合は、この関数によってチェックマークが削除され、対応するコントロールが非表示になります。
Str_GetPtr バッファー間で文字列をコピーします。
Str_SetPtrW ppszCurrent を pszNew のコピーに設定し、必要に応じて以前の値を解放します。
TranslateDispatch リーダー モード ウィンドウのスクロール領域を対象とするあらゆるウィンドウ メッセージをインターセプトして明示的に処理するために、DoReaderMode 関数のクライアントによって使用されます。 これは、アプリケーション定義のコールバック関数です。

マクロ

トピック 内容
DPA_AppendPtr DPA の末尾に新しい項目を挿入します。
DPA_FastDeleteLastPtr DPA から最後のポインターを削除します。
DPA_FastGetPtr DPA 内の指定されたポインターの値を取得します。
DPA_GetPtrCount DPA 内のポインターの数を取得します。
DPA_GetPtrPtr DPA の内部ポインター配列へのポインターを取得します。
DPA_SetPtrCount DPA 内のポインターの数を設定します。
DPA_SortedInsertPtr 指定された既存の項目の前または後に新しい項目を挿入します。
DSA_AppendItem DSA の末尾に新しい項目を追加します。
DSA_GetItemCount DSA 内の項目の数を取得します。
FORWARD_WM_NOTIFY WM_NOTIFY メッセージを送信またはポストします。
HANDLE_WM_NOTIFY WM_NOTIFY メッセージを処理する関数を呼び出します。
INDEXTOSTATEIMAGEMASK ツリー ビュー コントロールまたはリスト ビュー コントロールがインデックスを使用して項目の状態画像を取得できるように、状態画像のインデックスを準備します。

[メッセージ]

トピック 内容
CCM_DPISCALE ツリー ビュー コントロール、リスト ビュー コントロール、ComboBoxEx コントロール、ヘッダー コントロール、ボタン、ツール バー コントロール、アニメーション コントロール、および 画像リストでの高 DPI (ドット/インチ) の自動拡大縮小を有効にします。
CCM_GETUNICODEFORMAT コントロールの Unicode 文字形式フラグを取得します。
CCM_GETVERSION 直近の CCM_SETVERSION メッセージによって設定されたコントロールのバージョン番号を取得します。
CCM_SETUNICODEFORMAT コントロールの Unicode 文字形式フラグを設定します。 このメッセージを使用すると、コントロールを再作成する必要なく、コントロールで使用される文字セットを実行時に変更できます。
CCM_SETVERSION このメッセージは、特定のバージョンに関連付けられている動作を想定していることを、コントロールに通知するために使用されます。
CCM_SETWINDOWTHEME コントロールの視覚スタイルを設定します。
WM_NOTIFY イベントが発生したとき、またはコントロールが何らかの情報を必要とする場合に、共通コントロールによって親ウィンドウに送信されます。
WM_NOTIFYFORMAT ウィンドウが WM_NOTIFY 通知メッセージで ANSI 構造体または Unicode 構造体を受け入れるかどうかを判別します。 WM_NOTIFYFORMAT メッセージは、共通コントロールからその親ウィンドウへ、および親ウィンドウから共通コントロールへ送信されます。

通知

トピック 内容
NM_CHAR NM_CHAR 通知コードは、文字キーが処理されるときにコントロールによって送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_CUSTOMDRAW カスタム描画操作について、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_CUSTOMTEXT カスタム テキスト操作について、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_FONTCHANGED リスト ビュー コントロールがフォントを変更したときに、そのコントロールによって送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_GETCUSTOMSPLITRECT 分割ボタンを構成する 2 つの四角形の寸法を取得するために、ボタン コントロールによって親に送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_HOVER 項目にマウス ポインターが置かれたときに、コントロールによって送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_KEYDOWN コントロールにキーボード フォーカスがあり、ユーザーがキーを押したときに、コントロールによって送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_KILLFOCUS コントロールが入力フォーカスを失ったことを、そのコントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_LDOWN マウスの左ボタンが押されたことを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_NCHITTEST コントロールが WM_NCHITTEST メッセージを受信したときに、Rebar コントロールによって送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_OUTOFMEMORY 使用可能なメモリが不足していたためにコントロールが操作を完了できなかったことを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_RDOWN 現在サポートされていません。
NM_RELEASEDCAPTURE コントロールがマウス キャプチャを解放しようとしていることを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_RETURN コントロールに入力フォーカスがあり、ユーザーが Enter キーを押したことを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_SETCURSOR NM_SETCURSOR メッセージに応答してコントロールがカーソルを設定しようとしていることを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_SETFOCUS コントロールが入力フォーカスを取得したことを、そのコントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_THEMECHANGED テーマが変更されたことを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_TOOLTIPSCREATED コントロールがヒント コントロールを作成したことを、コントロールの親ウィンドウに通知します。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。
NM_TVSTATEIMAGECHANGING 状態イメージが変更されることを通知するために、ツリー ビュー コントロールによって親ウィンドウに送信されます。 この通知コードは、WM_NOTIFY メッセージの形式で送信されます。

構造体

トピック 内容
COLORSCHEME ツール バーまたは Rebar 内のボタンの描画に関する情報が含まれます。
DPASTREAMINFO PFNDPASTREAM コールバック関数で使用されるストリーム項目が含まれます。
INITCOMMONCONTROLSEX ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) から共通のコントロール クラスを読み込むために使用される情報が含まれます。 この構造体は InitCommonControlsEx 関数と共に使用されます。
NMCHAR 文字通知メッセージで使用される情報が含まれます。
NMCUSTOMSPLITRECTINFO 分割ボタンの 2 つの四角形に関する情報が含まれます。 NM_GETCUSTOMSPLITRECT 通知と共に送信されます。
NMCUSTOMTEXT カスタム テキスト通知で使用される情報が含まれます。
NMHDR 通知メッセージに関する情報が含まれます。
NMKEY キー通知メッセージで使用される情報が含まれます。
NMMOUSE マウス通知メッセージで使用される情報が含まれます。
NMOBJECTNOTIFY TBN_GETOBJECT、TCN_GETOBJECT、および PSN_GETOBJECT の通知コードで使用される情報が含まれます。
NMTOOLTIPSCREATED NM_TOOLTIPSCREATED 通知コードで使用される情報が含まれます。
READERMODEINFO DoReaderMode 関数を初期化するために必要な情報が含まれます。

定数

トピック 内容
CDRF 定数 これらの定数は、NM_CUSTOMDRAW 通知コードに応答して、コントールによって戻り値として使用されます。
スタイル このセクションでは、共通コントロールのスタイルの一覧を示します。 注記がある場合を除き、これらのスタイルは、ヘッダー コントロール、ツール バー コントロール、およびステータス ウィンドウに適用されます。
ウィンドウ クラス このセクションでは、共通コントロール ライブラリによって提供されるウィンドウ クラス名の一覧を示します。