クイックスタート: Azure portal で Windows 仮想マシン上に SQL Server を作成する

適用対象:Azure VM 上の SQL Server

このクイック スタートでは、Azure portal で SQL Server 仮想マシン (VM) を作成する方法について説明しています。 記事に従って、Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするか、Azure 機密 VM に SQL Server をデプロイします。

ヒント

Azure サブスクリプションを取得する

Azure サブスクリプションをお持ちでない場合は、開始する前に 無料アカウント を作成してください。

SQL Server VM イメージを選択する

  1. アカウントを使用して Azure portal にサインインします。

  2. Azure portal の左側のメニューで [Azure SQL] を選択します。 [Azure SQL] が一覧にない場合は、 [すべてのサービス] を選択し、検索ボックスに「Azure SQL」と入力します。

  3. [+ 追加] を選択して、 [Select SQL deployment option](SQL デプロイ オプションの選択) ページを開きます。 [SQL 仮想マシン] タイル上の [詳細の表示] を選択することで、追加情報を表示できます。

  4. 従来の SQL Server VM の場合は、ドロップダウンから [無料の SQL Server ライセンス] というラベルのバージョンのいずれかを選択します。 機密 VM の場合は、ドロップダウンから SQL Server 2019 Enterprise on Windows Server 2022 Database Engine Only イメージを選択します。

    Screenshot that shows where you select the Free SQL Server License: SQL Server 2017 Developer on Windows Server 2016 image.

  5. [作成] を選択します

    New search window

注意

SQL Server 2008 および SQL Server 2008 R2 は延長サポート対象外となり、Azure Marketplace から利用できなくなります。

基本的な詳細を指定する

基本的な詳細の手順は、Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするのと、Azure 機密 VM に SQL Server をデプロイするのとでは異なります。

Azure VM に従来の SQL Server をデプロイするには、[基本] タブで、次の情報を指定します。

  1. [プロジェクトの詳細] セクションで Azure サブスクリプションを選択し、 [新規作成] を選択して新しいリソース グループを作成します。 名前として「SQLVM-RG」と入力します。

    Subscription

  2. [インスタンスの詳細] で、以下の操作を行います。

    1. [仮想マシン名] に「SQLVM」と入力します。
    2. [リージョン] で場所を選択します。
    3. このクイック スタートでは、 [可用性オプション] の設定を [インフラストラクチャ冗長は必要ありません] のままにしておきます。 可用性オプションの詳細については、可用性に関するページを参照してください。
    4. [イメージ] ボックスの一覧で、目的のバージョンの SQL Server およびオペレーティング システムのイメージを選択します。 たとえば、Free SQL Server License: で始まるラベルを持つイメージを使用できます。
    5. 仮想マシンの [サイズ][サイズの変更] を選択し、 [A2 Basic] プランを選択します。 予期しない課金を防ぐために、利用を終了したリソースは必ずクリーンアップしてください。

    Instance details

  3. [管理者アカウント] で、ユーザー名 (azureuser など) とパスワードを指定します。 パスワードは 12 文字以上で、定義された複雑さの要件を満たす必要があります。

    Administrator account

  4. [受信ポートの規則][選択したポートを許可する] を選択し、ドロップダウンから [RDP (3389)] を選択します。

    Inbound port rules

SQL Server の設定

[SQL Server の設定] タブで、以下のオプションを構成します。

  1. [セキュリティとネットワーク] で、[SQL の接続][パブリック (インターネット)] を選択します。また、パブリック シナリオでよく知られているポート番号が使用されることを避けるために、ポートを 1401 に変更します。

  2. [SQL 認証][有効] を選択します。 VM 用に構成したのと同じユーザー名とパスワードが SQL ログイン資格情報に設定されます。 Azure Key Vault の統合の既定の設定を使用します。 ストレージ構成は基本的な SQL Server VM イメージでは使用できません。ただし、他のイメージに使用可能なオプションに関する詳細情報をストレージ構成に関するページで見つけることができます。

    SQL Server security settings

  3. 必要に応じて、他の設定を変更し、 [確認および作成] を選択します。

    Review + create

SQL Server VM を作成する

[確認および作成] タブで概要を確認し、[作成] を選択して、この VM に対して指定した SQL Server、リソース グループ、およびリソースを作成します。

Azure Portal でデプロイを監視できます。 画面の上部にある [通知] ボタンをクリックすると、デプロイの基本的な状態が表示されます。 デプロイには数分かかることがあります。

SQL Server への接続

  1. ポータルで、仮想マシンのプロパティの [概要] セクションにある、SQL Server VM の [パブック IP アドレス] を見つけます。

  2. インターネットに接続された別のコンピューターで、SQL Server Management Studio (SSMS) を開きます。

  3. [サーバーへの接続] または [データベース エンジンへの接続] ダイアログ ボックスで、 [サーバー名] の値を編集します。 VM のパブリック IP アドレスを入力します。 コンマを追加し、新しい VM を構成するときに指定したカスタム ポートの 1401 を追加します。 たとえば、「 11.22.33.444,1401 」のように入力します。

  4. [認証] ボックスで、 [SQL Server 認証] を選択します。

  5. [ログイン] ボックスに、有効な SQL ログインの名前を入力します。

  6. [パスワード] ボックスに、ログインのパスワードを入力します。

  7. [接続] を選択します。

    ssms connect

VM にリモート ログインする

リモート デスクトップを使用して SQL Server 仮想マシンに接続するには、次の手順に従います。

  1. Azure 仮想マシンが作成されて実行されたら、[仮想マシン] を選んで、新しい VM を選びます。

  2. [接続] を選び、ドロップダウンから [RDP] を選んで RDP ファイルをダウンロードします。

    Connect to VM in portal

  3. ブラウザーによって VM のためにダウンロードされた RDP ファイルを開きます。

  4. リモート デスクトップ接続で、このリモート接続の発行元が特定できないことが通知されます。 [接続] をクリックして続行します。

  5. [Windows セキュリティ] ダイアログで、[別のアカウントを使う] をクリックします。 これを表示するには、[その他] をクリックする必要があります。 VM の作成時に構成したユーザー名とパスワードを指定します。 ユーザー名の前にバックスラッシュを追加する必要があります。

    Remote desktop authentication

  6. [OK] をクリックして接続します。

SQL Server 仮想マシンに接続した後は、SQL Server Management Studio を起動し、ローカル管理者の資格情報を使用して Windows 認証で接続できます。 SQL Server 認証を有効にした場合は、プロビジョニングの間に構成した SQL のログインとパスワードを使用して SQL 認証で接続することもできます。

マシンにアクセスすると、要件に基づいてマシンと SQL Server の設定を直接変更することができます。 たとえば、ファイアウォールの設定を構成したり、SQL Server の構成設定を変更したりできます。

リソースをクリーンアップする

SQL VM を継続的に実行する必要がない場合は、使用中でないときに停止することで、不要な料金の発生を回避できます。 仮想マシンに関連付けらているすべてのリソースは、関連付けられているリソース グループをポータルで削除することで完全に削除することもできます。 これを行うと仮想マシンも完全に削除されるため、このコマンドは注意して使用してください。 詳細については、「 ポータルを使用した Azure リソースの管理」を参照してください。

次のステップ

このクイックスタートでは、Azure portal で SQL Server 仮想マシンを作成しました。 新しい SQL Server にデータを移行する方法の詳細については、次の記事を参照してください。