Out-Null
出力をコンソールに送るのではなく、削除します。
構文
Out-Null [-InputObject <psobject>] [<CommonParameters>]
説明
Out-Null コマンドレットは、出力を NULL に送ることで削除します。
パラメーター
-InputObject <psobject>
null に送信された (削除された) オブジェクトを指定します。オブジェクトが格納されている変数を入力するか、オブジェクトを取得するコマンドまたは式を入力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
System.Management.Automation.PSObject パイプを使用して、あらゆるオブジェクトを Out-Null に渡すことができます。 |
出力 |
なし Out-Null は出力を生成しません。 |
注
Out という動詞を含むコマンドレット (Out コマンドレット) には、名前またはファイル パス用のパラメーターがありません。Out コマンドレットにデータを送るには、Windows PowerShell コマンドの出力をコマンドレットに送るパイプライン演算子 (|) を使用します。InputObject パラメーターを使用すると、変数に保存したデータをコマンドレットに渡すこともできます。詳細については、例を参照してください。
Out-Null は出力オブジェクトを返しません。パイプを使用して Out-Null の出力を Get-Member に渡すと、Get-Member はオブジェクトが指定されていないと報告します。
例 1
C:\PS>get-childitem | out-null
説明
-----------
このコマンドは、ローカル ディレクトリにある項目を取得し、破棄します。取得した項目を、パイプラインを介して渡すことやコマンド ラインに表示することはありません。これは、必要のない出力を破棄する場合に便利です。