Microsoft 365 の SharePoint でのハイブリッド検索

適用対象:yes-img-13 2013yes-img-162016 yes-img-192019 yes-img-seSubscription Edition yes-img-sopSharePoint in Microsoft 365

ハイブリッド検索を使用すると、ユーザーは SharePoint Server と Microsoft 365 間で同時にファイルとドキュメントを検索できます。 ハイブリッド検索の設定方法に応じて、Microsoft 365 に格納されているコンテンツを検索できるのはオンプレミスユーザーのみ、オンライン ユーザーのみが SharePoint Server に格納されているコンテンツを検索するか、両方のユーザー グループが他の環境に格納されているコンテンツを検索できます。

ハイブリッド検索には 2 つの種類があります。

  • クラウド ハイブリッド検索

  • ハイブリッド フェデレーション検索

Microsoft 365 の SharePoint 用クラウド ハイブリッド検索ソリューションを使用すると、Office 365の検索インデックスに、オンプレミスコンテンツを含むすべてのクロールされたコンテンツのインデックスを作成します。 ユーザーが検索センターでクエリを入力すると、Microsoft 365 検索インデックスから検索結果を取得し、オンプレミスと Microsoft 365 の両方のコンテンツから結果を取得します。

Microsoft 365 検索インデックスを提供するオンプレミスおよび Microsoft 365 コンテンツを示す図。検索結果は、Microsoft 365 検索インデックスからのものです。

Microsoft 365 の SharePoint のハイブリッド フェデレーション検索ソリューションを使用すると、SharePoint Server 2013 の検索インデックスとOffice 365の検索インデックスの結果をフェデレーションします。 ユーザーが検索センターでクエリを入力すると、Microsoft 365 検索インデックスと SharePoint Server 2013 検索インデックスから検索結果が取得され、オンプレミスと Microsoft 365 の両方のコンテンツから結果が取得されます。

オンプレミス検索インデックスおよび Microsoft 365 インデックスから結果を取得する Microsoft 365 の検索、およびオンプレミス検索インデックスおよび Microsoft 365 インデックスから結果を取得するオンプレミスの検索を示す図

クラウド ハイブリッド検索とハイブリッド フェデレーション検索のユーザーにとっての相違点

クラウド ハイブリッド検索では、検索結果は 1 つの検索インデックスから取得されます。 たとえば、Microsoft 365 の SharePoint の検索センターでは、結果が 1 つの結果ブロックで表示およびランク付けされます。 Microsoft 365 の SharePoint では、結果がオンプレミスのコンテンツか Microsoft 365 コンテンツかに関係なく、すべての結果の検索関連順位と絞り込み条件が計算されます。

クラウド ハイブリッド検索およびハイブリッド フェデレーション検索を使用した検索結果の表示の図。

ハイブリッド フェデレーション検索では、検索結果が 2 つのインデックスから取得されます。 たとえば、Microsoft 365 の SharePoint の検索センターでは、結果が 2 つの結果ブロックで表示およびランク付けされます。 Microsoft 365 の SharePoint は、Microsoft 365 コンテンツの検索結果を表示およびランク付けしますが、オンプレミスコンテンツの検索結果には SharePoint Server 2013 からのランク付けを使用し、これらの検索結果を到着順に表示します。

Illustrations shows results in two result blocks, ranked separately.

次に示す利点があるため、 クラウド ハイブリッド検索 の選択をお勧めします。

  • 組織がオンプレミスと Microsoft 365 の両方のコンテンツによってハイブリッド展開している場合でも、ユーザーは統合された検索結果、検索関連ランキング、絞り込み条件を使用できます。

  • ユーザーは自動的に最新の Microsoft 365 の SharePoint 検索エクスペリエンスを得られます。組織が既存の SharePoint Server を更新する必要はありません。

  • ユーザーは Office Delve などのクラウド機能をオンプレミス コンテンツにも使用できます。

  • 検索インデックスは Office 365 に存在するため、検索インデックスのサイズに関する心配がなくなります。 これは、SharePoint Server 2013 検索ファームの占有領域が小さくなり、検索にかかわる総所有コストが低くなることを意味します。

  • クラウドでエンタープライズ検索を使用するために、Microsoft 365 の SharePoint の既存のインストールをアップグレードする必要がありません。これは、SharePoint Server 2013 が既存の SharePoint Server 2007、SharePoint Server 2010 および SharePoint Server 2013 コンテンツ ファームのクロールをサポートしているためです。

  • 新しいバージョンの Microsoft 365 の SharePoint に検索インデックスを移行する必要がなくなります。このような移行は、Microsoft 365 で自動的に実行されます。

きわめて機密性の高いオンプレミス コンテンツがあり、オンプレミス ネットワークの外部でのインデックスの作成が問題になる場合は、クラウド ハイブリッド検索とハイブリッド フェデレーション検索の併用をお勧めします。

関連項目

概念

Plan hybrid federated search for SharePoint Server

その他のリソース

Microsoft 365 の SharePoint のクラウド ハイブリッド検索について

Microsoft 365 の SharePoint のクラウド ハイブリッド検索を計画する

Microsoft 365 の SharePoint 用のハイブリッド フェデレーション検索について