適用先: Access 2013、Office 2013
ADO 2.5 リリースには、次に示す新機能および拡充されたマニュアルが含まれています。 この一覧では、ADO、ADO MD、および ADOX を扱っています。
新機能
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ADO のこのリリースでは、ファイル システム内のディレクトリやファイル、電子メール システム内のフォルダーとメッセージなどを表し、管理できる Record オブジェクトが導入されています。 Record は Recordset の行を表すこともできますが、 Record オブジェクトと Recordset オブジェクトでは、メソッドおよびプロパティが異なります。
新しい Stream オブジェクトは、ファイルやメッセージのストリームを構成するバイトまたはテキストのバイナリ ストリームの読み取り、書き込み、および管理を行うための手段を提供します。
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このリリースでは、データ ストア オブジェクトを指定するための接続文字列やコマンド テキストに代わる手段として、Uniform Resource Locator (URL) の使用が導入されました。 URL は、既存の Connection オブジェクトや Recordset オブジェクトだけでなく、新しい Record オブジェクトや Stream オブジェクトでも使用できます。
With this release, ADO supports OLE DB providers that recognize their own URL schemes. たとえば、Windows 2000 ファイル システムにアクセスするOLE DB Provider for Internet Publishing は、既存の HTTP スキームを認識します。
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ドキュメント ソース プロバイダーと呼ばれる特殊なプロバイダー クラスは、フォルダーとドキュメントを管理します。 When a Record object represents a document, or a Recordset object represents a folder of documents, the document source provider populates those objects with a unique set of fields that describe characteristics of the document. これらのフィールドは 、リソースレコード または レコードセットを構成します。
新しいリファレンス トピック
プロパティ
このリリースでは、以下の新しいプロパティが組み込まれました。
プロパティ |
説明 |
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テキスト Stream オブジェクトの変換後の文字セットを示します。 |
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現在の位置がストリームの最後かどうかを示します。 |
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テキスト Stream オブジェクトで行区切り文字として使用するバイナリ文字を示します。 |
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Connection、Record、または Stream オブジェクトでデータを変更するために使用できる権限を示します。 |
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現在の Record オブジェクトの親 Record を示す絶対 URL 文字列を示します。 |
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Stream オブジェクト内の現在の位置を示します。 |
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Record オブジェクトの種類を示します。 |
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ストリームのサイズをバイト数で示します。 |
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Record オブジェクトによって表されるエンティティを示します。 |
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対象になるすべてのオブジェクトについて、オブジェクトの状態が開いているか、閉じているかを示します。 非同期メソッドを実行しているオブジェクトで該当するものすべてについて、オブジェクトの現在の状態が接続中、実行中、または取得中のいずれであるかを示します。 |
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Stream オブジェクトに含まれるデータの種類を示します (バイナリまたはテキスト)。 |
メソッド
このリリースでは、以下の新しいメソッドが組み込まれました。
メソッド |
説明 |
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ファイルまたはディレクトリとその内容を、別の場所にコピーします。 |
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Streamオブジェクト内の指定した文字数またはバイト数 (型に応じて) を別の Stream オブジェクトにコピーします。 |
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ファイルまたはディレクトリとそのすべてのサブディレクトリを削除します。 |
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ADO バッファーに残っている Stream オブジェクトの内容を、Stream オブジェクトに関連付けられた、基になるオブジェクトに反映します。 |
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Record で表されるディレクトリ内のファイルとサブディレクトリを表す行を含む Recordset を返します。 |
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既存のファイルの内容を、Stream オブジェクトに読み込みます。 |
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ファイルまたはディレクトリとその内容を、別の場所に移動します。 |
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既存の Record オブジェクトを開きます。または、新しいファイルかディレクトリを作成します。 |
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バイナリ データまたはテキスト データのストリームを操作するための Stream オブジェクトを開きます。 |
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バイナリ Stream オブジェクトから、指定されたバイト数を読み取ります。 |
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テキスト Stream オブジェクトから、指定された文字数を読み取ります。 |
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Stream のバイナリの内容をファイルに保存します。 |
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ストリームの末尾の位置を設定します。 |
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テキスト Stream オブジェクトを読み取るときに、1 行全体をスキップします。 |
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バイナリ データを Stream オブジェクトに書き込みます。 |
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指定されたテキスト文字列を Stream オブジェクトに書き込みます。 |
新しいドキュメントと強化されたドキュメント
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この例は、Microsoft Visual C++ と Microsoft Visual J++ で記述されたコード例を含むよう拡張されています。 これらのコード例は、コピーしてエディターに貼り付けることができます。
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OLE DB Provider for Internet Publishing と共に ADO を使用する方法を説明した新しいトピックが追加されました。
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この新しいセクションには、さまざまなプログラミング言語で ADO を使用するためのヒントが含まれます。 これには、Visual C++ Extensions for ADO および ADO/WFC の既存の構文インデックスと、Microsoft Visual Basic、Microsoft Visual Basic Scripting Edition、Microsoft JScript、Microsoft Visual C++、または Microsoft Visual J++ を使用する開発者固有の新しい情報が含まれています。