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Visual SourceSafe コマンド ラインの利用

Visual SourceSafe のコマンド ライン プログラムは、バッチ ファイルやマクロで実行できます。Visual SourceSafe エクスプローラのすべてのコマンドは、コマンドラインで実行可能です。各コマンドの詳細については、「コマンド ライン コマンドおよびオプション」を参照してください。

コマンド ラインでのコマンドの実行

Visual SourceSafe のコマンド ライン プログラムは、Windows の MS-DOS プロンプトで実行します。コマンドを実行する前に、次のユーザー環境変数を設定しておく必要があります。

  • PATH 実行可能ファイルのパスを指定する変数です。既定で Visual SourceSafe プログラム ファイルが格納される \Win32 フォルダにパスを追加します。たとえば、PATH=%PATH%;c:\Program Files\vss\win32 となります。
  • SSDIR 接続する Visual SourceSafe データベースの SRCSAFE.INI ファイルの場所を指定します。

[スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] コマンドから実行することもできます。たとえば、「ss Get *.*」と入力すると、カレント プロジェクトのすべてのファイルを取得できます。

コマンド ライン プログラムの構文

コマンド ライン プログラムの各コマンドは、次の構文で記述します。

ss <コマンド> [<1 つ以上の項目>] [<1 つ以上の項目>]

指定する項目はコマンドによって異なります。Get コマンドの場合には、Visual SourceSafe データベース内のファイルまたはプロジェクトを指定し、Add コマンドの場合はローカル ファイルを指定します。

ほとんどのコマンドで、処理対象に複数の項目を指定できます。たとえば、Get コマンドでは、次のように指定できます。

ss Get HELLO.C
ss Get HELLO.C HELLO.H TEST.H makefile
ss Get *.C *.H makefile linkfile
ss Get *.*

コマンドの入力では、入力するコマンド文字列の大文字と小文字は区別されません。たとえば、「ss Get HELLO.C」と「ss get Hello.c」はどちらも同じです。ただし、SS Find などの一部のコマンドでは、検索対象の文字列について大文字と小文字が区別されます。たとえば、"Post" を検索するために、次のコマンドを入力するとします。

SS find post alias.txt

この場合、検索されるのは "post" だけで、"Post" は検索されません。検索文字列の大文字と小文字を区別しないようにする場合は、コマンド ラインで -ic オプションを使用します。

メモ   Visual SourceSafe のコマンド ラインでは、実行するコマンドの名前を完全に入力する必要はありません。コマンド名の一部を入力し、コマンドが特定できれば実行できます。ほとんどのコマンドは、最初の 2、3 文字を入力すれば特定されます。

コマンド ライン オプション

コマンド ラインでは、コマンド名と項目名のほかに、オプションを指定できます。オプションはコマンドの処理を制御するパラメータで、前にハイフン (-) を付けて指定します。オプションの中には、特定のコマンドでしか使用できないものもあります。コマンド固有のオプションの詳細については、各コマンドについてのトピックを参照してください。そのほかのオプションは、ほとんどのコマンドで指定できます。次の表は、ほとんどのコマンドに共通して使用できるオプションの一覧です。

オプション 説明
-C 指定されたすべての項目に共通のコメントを適用します。Directory コマンドでは、このオプションには別の機能が割り当てられています。
-O 結果情報の出力方法を、画面単位またはリダイレクトに指定します。
-V 項目の特定のバージョンを操作対象にします。
-R 指定された項目以下の全階層にコマンドを実行します。
-S SmartMode のオン/オフを切り替えます。
-G ローカル ドライブに取得したファイルを処理する Get コマンドの動作を変更します。
-W ローカル コピー読み取り専用にするかどうかを指定します。
-N 長いファイル名または短いファイル名のどちらを使用するかを指定します。
-I- ユーザーへの入力要求が一切行われないようにします。
-Y ユーザー名パスワードを指定します。
-?、-H オンライン ヘルプを表示します。-? と -H のいずれかを指定します。

項目名やオプションの文字列の中にスペースがある場合は、そのパラメータ全体を二重引用符 (") で囲んで指定します。たとえば、-C"dialog box を追加"ではなく、"-Cdialog box を追加" と指定します。二重引用符がないと、パラメータはスペースで区切って認識されるため、コマンドが正常に実行されないか、結果が予測できなくなります。

参照

コマンド ライン オプション | コマンド ラインからの終了コード | Directory (コマンド ライン) | Visual SourceSafe の起動時に使用できるコマンド ライン オプション | コマンド ラインでのコメント入力 | コマンドの置き換え | コマンド ライン コマンドおよびオプション | リファレンス ガイド