ロード テストでのコンピューターのカウンター セットとしきい値規則の指定
ロード テストでは、名前付きカウンター セットが提供されており、パフォーマンス カウンター データを分析する際に役立ちます。 カウンター セットはテクノロジ単位で整理されており、アプリケーション、ASP.NET、.NET アプリケーション、IIS、SQL などがあります。 新しいロード テスト ウィザードを使用してロード テストを作成するときに、初期カウンター セットを追加します。 これらによって、定義済みの重要なカウンター セットがロード テスト用に提供されます。 カウンターは、ロード テスト エディターで管理します。
注意
ロード テストを複数のリモート コンピューターに分散する場合、コントローラーとエージェント カウンターが、コントローラーとエージェント カウンター セットに割り当てられます。ロード テストでのリモート コンピューターの使用方法の詳細については、「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。
カウンター セットは、指定したコンピューターで収集されます。 カウンター セットとロード テスト中に使用されるコンピューターとの関連付けは、カウンター セット マップです。 たとえば、テストしている Web サーバーに ASP.NET、IIS、および .NET アプリケーション カウンター セットのマップがあるとします。
既定では、パフォーマンス カウンターはコントローラーおよびエージェントで収集されます。 詳細については、「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。
テストしているサーバーを、カウンターを収集するコンピューターの一覧に追加することが重要です。 これにより、ロード テスト中に、重要なシステム データが収集および監視されます。
必要条件
- Visual Studio Enterprise
このトピックの内容
タスク
カウンター セットの使用
パフォーマンス カウンターのサンプリング間隔に関する考慮事項
パフォーマンス データの格納
しきい値規則の挿入
しきい値の規則とレベル
"しきい値を超えたときに警告" プロパティ
タスク
タスク |
関連するトピック |
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ロード テストの初期のカウンター セットを指定する: ロード テストを作成するときに、新しいロード テスト ウィザードで監視するカウンター セットを追加します。 詳細については、「[廃版] ロード テストの作成」を参照してください。 |
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ロード テストのカウンター セットを管理する: ロード テストを作成した後で、ロード テスト エディターを使用してカウンター セットを編集できます。 カウンター セットの管理では、パフォーマンス データの収集元となるコンピューター セットの選択や、個々のコンピューターから収集するカウンター セットの割り当てなどを行います。 カウンターは、ロード テスト エディターで管理します。 |
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ロード テストにカウンター セットを追加する: 新しいロード テスト ウィザードを使用してロード テストを作成する場合、初期のカウンター セットを追加します。 これらによって、定義済みのカウンター セットがロード テスト用に提供されます。 ロード テストを作成すると、ロード テスト エディターを使用して既存のカウンター セットに新しいカウンターを追加できます。 |
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ロード テストのカウンターを使用してしきい値規則を指定する: しきい値規則とは、ロード テスト中にシステム リソースの使用率を監視する個々のパフォーマンス カウンターに設定される規則です。 カウンター セットの定義には、多数の重要なパフォーマンス カウンターに対する定義済みのしきい値規則が含まれています。 ロード テストのしきい値規則は、パフォーマンス カウンターの値を定数値または別のパフォーマンス カウンターの値と比較します。 |
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カウンター セットの割り当て先となるコンピューターに表示名を割り当てる: コンピューターにタグを割り当てることにより、簡単に識別できる名前をコンピューターに適用できるようになります。 このタグは、ロード テスト エディターのツリーの [カウンター セットの割り当て] ノードに表示されます。 また、このタグは Excel のレポートにも表示されるため、関係者がロード テストでコンピューターのロールを確認する際に役立ちます。たとえば、"ラボ 2 の Web サーバー 1" や "Phoenix オフィスの SQL Server 2" のようなタグを使用できます。 詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。 |
関連タスク
ロード テスト アナライザーを使用したロード テスト結果の分析
ロード テスト アナライザーは、アプリケーションのボトルネックの検出、エラーの特定、改良状況の評価などに役立ちます。
カウンター セットの使用
ロード テスト ツールは、カウンターを使用して長期間パフォーマンス データを収集およびグラフ化します。 カウンター データは、ロード テストの実行中に、ユーザーが指定した間隔で収集されます。 詳細については、「方法: ロード テストの実行設定のサンプル速度を指定する」を参照してください。 カウンターは実行時に表示することも、ロード テスト アナライザーを使用してロード テストを実行した後で表示することもできます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーの概要」を参照してください。
カウンター データは、サーバーおよびテストを実行するコンピューターで収集されます。 テストを実行する一連のエージェント コンピューターを設定した場合、カウンターはそれらのコンピューターでも収集されます。
割合、カウント、および平均の 3 つのカウンター カテゴリがあります。 たとえば、CPU 使用率の割合、SQL Server のロック カウント、1 秒あたりの IIS 要求などがあります。
ロード テストのカウンター セット
個々の HTTP 要求のパフォーマンス データは、テストを実行するコンピューターによって報告されます。 たとえば、エージェント コンピューターなどです。 要求の場合、[最初のバイトを取得する平均時間]、[応答時間]、および [Requests/Sec] などのデータを監視できます。
Web サーバーでパフォーマンス データを簡単に収集するために、ロード テストで使用するテクノロジに基づいて、Visual Studio Enterprise には定義済みの名前付きカウンター セットも用意されています。 これらのセットは、IIS、ASP.NET、または SQL Server を実行するサーバーを分析する場合に役立ちます。 既定のカウンター セットで提供されていないカウンターは、ロード テスト エディターを使用して追加できます。 テストしているコンピューターまたはサーバーをロード テストに追加して、これらのコンピューターでリソースの利用状況を監視できるようにすることが重要です。 詳細については、「方法: ロード テスト エディターを使用してカスタム カウンター セットを管理する」を参照してください。
通常、ロード テストの実行の結果分析には、収集するデータ、しきい値規則の設定箇所、および測定単位がアプリケーションの特定の問題を反映するときに通知する方法を知るために、特定の領域に関するドメイン固有の知識が必要です。 詳細については、「しきい値規則の挿入」を参照してください。
パフォーマンス カウンターのサンプリング間隔に関する考慮事項
ロード テストの長さに基づいて、ロード テストの実行設定の "サンプル速度" プロパティについて適切な値を選択します。 既定値 (5 秒) のようにサンプル速度が小さいと、ロード テスト結果のデータベースに必要な容量が増えます。 長いロード テストでは、サンプル速度を増加すると、収集するデータ量を減らすことができます。 詳細については、「方法: ロード テストの実行設定のサンプル速度を指定する」を参照してください。
次にサンプル速度のガイドラインを示します。
ロード テスト継続時間 |
推奨サンプル速度 |
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< 1 時間 |
5 秒 |
1 ~ 8 時間 |
15 秒 |
8 ~ 24 時間 |
30 秒 |
> 24 時間 |
60 秒 |
パフォーマンス データの格納
ロード テストの実行中に、パフォーマンス カウンター データが収集され、ロード テストの結果リポジトリに格納されます。 詳細については、「ロード テストの結果リポジトリ内のロード テストの結果の管理」を参照してください。
しきい値規則の挿入
しきい値規則とは、ロード テスト中にシステム リソースの使用率を監視する個々のパフォーマンス カウンターに設定される規則です。 カウンター セットの定義には、多数の重要なパフォーマンス カウンターに対する定義済みのしきい値規則が含まれています。 詳細については、「カウンター セットを使用してロード テストのパフォーマンス カウンター データを分析する」を参照してください。
しきい値の規則とレベル
ロード テストのしきい値規則を作成する場合は、次の 2 種類の規則から選択します。
定数の比較
パフォーマンス カウンターの値を定数値と比較します。カウンターの比較
パフォーマンス カウンターの値を別のパフォーマンス カウンターの値と比較します。
しきい値規則を作成するときには、規則のレベルも設定します。 レベルには、警告しきい値と重大しきい値があります。 ロード テストの実行を表示すると、警告レベルのしきい値違反は黄色のシンボルで示され、重大レベルのしきい値違反は赤のシンボルで示されます。
"しきい値を超えたときに警告" プロパティ
しきい値を超えると問題であることを示す場合は、[しきい値を超えたときに警告] プロパティを True に設定します。 たとえば、% Processor Time に対してしきい値規則が設定されており、この値が 90 を超えたときに警告を受け取るには、規則の種類として [定数の比較] を使用し、[重要なしきい値] を 90 に設定し、[しきい値を超えたときに警告] を True に設定します。
しきい値を下回ると問題であることを示す場合は、[しきい値を超えたときに警告] プロパティを False に設定します。 たとえば、Requests/Sec に対してしきい値規則が設定されており、この値が 50 を下回ったときに警告を受け取るには、規則の種類として [定数の比較] を使用し、[重要なしきい値] を 50 に設定し、[しきい値を超えたときに警告] を False に設定します。
参照
Create and run a load test
Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散
ロード テスト アナライザーを使用したロード テスト結果の分析
方法: ロード テスト エディターを使用してしきい値規則を追加する
ロード テスト アナライザーを使用したロード テストのしきい値規則違反の分析
カウンター セットを使用してロード テストのパフォーマンス カウンター データを分析する