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ロード テスト アナライザーの概要

 

ロード テスト アナライザーは、アプリケーションのボトルネックの検出、エラーの特定、改良状況の評価などに役立ちます。

ロード テスト アナライザーを使用して、次の 3 の方法でロード テスト分析を実施できます。

  • 実行中のロード テストを監視しながらロード テストを分析する。

  • ロード テストの実行が完了してからロード テストの結果を分析する。

  • 以前に実行したロード テストの結果を分析する。

必要条件

  • Visual Studio Enterprise

ロード テストの結果に保存されているデータには、テスト対象コンピューターから定期的に収集されるパフォーマンス カウンター サンプルが含まれています。 詳細については、「ロード テストでのコンピューターのカウンター セットとしきい値規則の指定」を参照してください。 また、エラー ログとしきい値規則違反情報、およびデータ コレクターが収集したデータと詳細なタイミング情報も含まれています。

ロード テスト中に収集されるパフォーマンス データの量は、次の要因に依存します。

既定では、テスト コントローラーは、ロード テストの実行中に収集されたすべてのパフォーマンス カウンター データをデータベースに保存します。 エラー詳細やタイミング詳細などの追加データは、テストが完了してからデータベースに読み込まれます。 詳細については、「ロード テストの結果リポジトリ内のロード テストの結果の管理」を参照してください。

実行中のロード テストの分析と監視

テストの実行中、ロード テスト アナライザーで監視できるパフォーマンス カウンターの要約データ セットがメモリに保持されます。 結果のメモリ要件が無限に増大するのを防ぐため、パフォーマンス カウンターごとに保持できるサンプル数は 200 サンプルまでに制限されます。 この制限には、現在までの実行経過時間中に等間隔で収集された 100 サンプルと、最近の 100 サンプルが含まれます。 実行中に累積した結果は、進行中のロード テストの結果と呼ばれます。

ロード テストの実行グラフ ビュー

ロード テスト アナライザーで実行中のテストの分析

パフォーマンス カウンターの要約データ セットに加えて、ロード テスト アナライザーには、ロード テストが実行しているときに、進行中のロード テスト固有の結果データを分析する際に使用できる以下の機能があります。

  • ステータス バーには、ロード テストのステータス、検出されたしきい値違反とエラーの数、および残り時間が表示されます。

  • ロード テスト ツール バーのボタンを使用すると、ロード テストを停止できます。

  • グラフには折りたたみモードとスクロール モードがあります。

  • グラフ ビューの [凡例] パネル、あるいはグラフ ビューまたはテーブル ビューの [カウンター] パネルを使用すると、分析する要約セットで使用可能なパフォーマンス カウンターの追加、削除、または外観の変更を行うことができます。

  • [概要] パネルには、実行中のロード テストの構成、要求、およびテスト ケース情報が表示されます。

  • ロード テストの結果と一緒に保存される分析コメントを追加できます。

次の表に、ロード テストの実行時にロード テスト アナライザーのツール バーで使用できる機能を示します。

注意

ロード テスト アナライザーのツール バー コマンドの一覧については、このトピックの「ツール バー」を参照してください。

実行中のロード テストのロード テスト アナライザー ツール バー コマンド

ツール バー コマンド

説明

このトピックの追加情報

Stop

現在実行中のテストを停止します。

[グラフ]

グラフ ビュー (既定のビュー) を表示します。

[グラフ]

[テーブル]

テーブル ビューを表示します。

[テーブル]

[カウンター パネルの表示]

ロード テストのパフォーマンス カウンター パネルの表示と非表示を切り替えます (既定は表示)。

[カウンター パネルの表示]

[概要パネルの表示]

概要パネルの表示と非表示を切り替えます (既定は表示)。

[概要パネルの表示]

[パネル] ドロップダウン

テーブルとグラフを表示するパネルのさまざまな配置を構成します。

[パネル] ドロップダウン

[既定のビューの復元]

グラフ ビューのパネルの配置をリセットして既定の構成に戻します。

[既定のビューの復元]

[新しいグラフの追加]

グラフ ビューに新しいグラフを追加します。

[新しいグラフの追加]

[グラフの削除]

グラフ ビューで選択したグラフを削除します。

[グラフの削除]

[グラフのオプション] ドロップダウン

グラフ ビューの凡例の表示と非表示を切り替え、グラフのさまざまな要素を構成します。 これには、水平グリッド線、最小および最大行数、しきい値違反が含まれます。

[グラフのオプション] ドロップダウン

  • グラフ ビューの凡例

  • [実行全体のグラフ データ]

    (折りたたみモード)

  • [最近のデータのみのグラフ]

    (スクロール モード)

[分析メモの追加]

ロード テストの結果に関連付けるメモを追加します。

[分析メモの追加]

詳細については、「Create and run a load test」を参照してください。

[概要] パネル

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当なし
トピック該当

概要パネル

[概要] パネル

[概要] パネルには、実行中のロード テストの構成、要求、およびテスト ケース情報が表示されます。 ロード テスト ツール バーの [概要パネルの表示] をクリックすると、[概要] パネルの表示と非表示を切り替えることができます。

完了したテストの分析

ロード テストが完了すると、ロード テスト アナライザーは新しいタブ付きドキュメントとして表示され、ロード テストの概要を示します。 通常の Visual Studio ウィンドウと同じ操作方法で、ロード テスト アナライザーをドッキングしたり離したりして表示することもできます。 ウィンドウのタイトルは、ロード テスト名とテストの開始時刻になります (例: LoadTest2 [1:15 PM])。

完了したロード テストの結果には、テスト対象コンピューターから定期的に収集されたパフォーマンス カウンター サンプルとエラー情報が含まれています。 パフォーマンス カウンター サンプルの多くは、ロード テストの実行中に収集されます。 収集されるパフォーマンス データの量は、テストの実行の長さ、サンプリング間隔、テスト対象コンピューターの数、収集されるカウンターの数、構成されているデータ コレクター、およびログ レベルによって異なります。 大規模なロード テストでは、収集されるパフォーマンス データ量が数ギガバイトになることも珍しくありません。 詳細については、「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」および「ロード テストに関する考慮事項」を参照してください。

テスト コントローラーは、テストの実行中に収集されたすべてのパフォーマンス カウンター データをデータベースにスプールします。 タイミング詳細やエラー詳細などの追加データは、テストの完了時にデータベースに読み込まれます。 完了したテストのパフォーマンス データは、ロード テスト アナライザーによってデータベースから読み込まれ、分析されます。 ロード テスト結果データベースから読み込まれた完了後のテスト結果は、実行後ロード テスト結果または単にロード テスト結果と呼ばれます。

ロード テスト アナライザーには、ロード テストが完了した後で実行後ロード テスト結果データを分析できる以下の独自の機能があります。

  • パフォーマンス カウンターの全データがデータベースから読み込まれます。 グラフ ビューの [カウンター] パネルまたは [凡例] パネルを使用して、分析するパフォーマンス カウンターの追加、削除、または外観の変更を行うことができます。

  • パーセンタイル データを利用できます。

  • 最小/最大線をグラフに表示できます。

  • グラフでズーム モードを使用できます。 このビューでは、任意の時間範囲のデータを分析できます。

  • 概要ビューでは、ロード テスト結果の簡単な分析を実施できます。

  • 詳細ビューでは、ロード テストの仮想ユーザー アクティビティを分析できます。

  • テーブル ビューでは、収集した情報を表形式で表示できます。 これには、一部のデータ コレクターからのデータも含まれます。

  • ロード テスト アナライザー ツール バーの [データと診断の添付ファイル] を使用すると、IntelliTrace などのデータ コレクターやシステム情報から収集した追加データを開いて分析できます。

  • [パフォーマンスの表示] レポートは、ロード テストに関する ASP.NET プロファイラー パフォーマンス データのレポートを提供します。

  • Microsoft Excel へのグラフ データのエクスポート。グラフ ビューのグラフ データを Microsoft Excel スプレッドシートにエクスポートしたり、.csv ファイルとしてエクスポートしたりできます。

ロード テスト アナライザーのツール バーでは、ロード テスト結果に対してロード テスト アナライザーの次の機能を使用できます。

注意

ロード テスト アナライザーのツール バー コマンドの一覧については、このトピックの「ツール バー」を参照してください。

ロード テスト結果用のロード テスト アナライザー ツール バー コマンド

ツール バー コマンド

説明

このトピックの追加情報

まとめ

概要ビュー (既定のビュー) を表示します。

まとめ

[グラフ]

グラフ ビューを表示します。

[グラフ]

[テーブル]

テーブル ビューを表示します。

[テーブル]

[カウンター パネルの表示]

ロード テストのパフォーマンス カウンター パネルの表示と非表示を切り替えます (既定は表示)。

[カウンター パネルの表示]

[パネル] ドロップダウン

テーブルとグラフを表示するパネルのさまざまな配置を構成します。

[パネル] ドロップダウン

[既定のビューの復元]

グラフ ビューのパネルの配置をリセットして既定の構成に戻します。

[既定のビューの復元]

[新しいグラフの追加]

グラフ ビューに新しいグラフを追加します。

[新しいグラフの追加]

[グラフの削除]

グラフ ビューで選択したグラフを削除します。

[グラフの削除]

[グラフのオプション] ドロップダウン

グラフ ビューの凡例の表示と非表示を切り替え、グラフのさまざまな要素を構成します。 これには、水平グリッド線、最小および最大行数、しきい値違反が含まれます。

[グラフのオプション] ドロップダウン

  • グラフ ビューの凡例

  • [水平方向のグリッド線を表示]

  • [最小/最大線の表示]

  • [しきい値の違反をグラフに表示]

[ズーム コントロールの表示]

グラフのズーム スライダー コントロールの表示と非表示を切り替えます。これを使用して、水平グリッドと垂直グリッドの定義の値を調整できます。

[ズーム コントロールの表示]

[横方向ズーム コントロールの同期]

横方向ズームの自動同期のオンとオフを切り替えます。 横方向ズームの自動同期をオンにすると、あるグラフに適用したズームがグラフ ビューのその他のグラフにも適用されます。

[横方向ズーム コントロールの同期]

[分析メモの追加]

ロード テストの結果に関連付けるメモを追加します。

[分析メモの追加]

[Excel レポートの作成]

Microsoft Excel レポートを作成して、2 つのロード テスト結果の比較分析や傾向分析の追跡を行うことができます。

[Excel レポートの作成]

[グラフ データを Excel にエクスポート] ドロップダウン

コンマ区切りの値 (.CSV) 形式を使用して、グラフ データを Microsoft Excel またはファイルにエクスポートします。

[グラフ データを Excel にエクスポート] ドロップダウン

[データと診断の添付ファイルの表示]

[診断データ アダプター添付ファイルの選択] ダイアログ ボックスを開いて、分析するアダプターを選択します。 たとえば、IntelliTrace アダプターを選択して [OK] をクリックし、ロード テストで使用されたテスト エージェントの IntelliTrace の概要を開くことができます。

[データと診断の添付ファイルの表示]

以前に完了したロード テストの分析

ロード テスト エディターからロード テストを実行すると、ロード テストの結果が自動的に開き、実行中のロード テストがロード テスト アナライザーに表示されます。 コマンド ラインからロード テストを実行するとき、ロード テストの結果に手動でアクセスする必要があります。 詳細については、「Create and run a load test」を参照してください。

以前に実行したロード テストの結果を分析するには、まずロード テスト エディター ツール バーの [結果を開いて管理] ボタンを使用してロード テスト結果を取得する必要があります。 詳細については、「方法 : ロード テストの結果にアクセスして分析する」を参照してください。

実行が完了したロード テストの場合と同様に、ロード テスト アナライザーが新しいタブ付きドキュメントとして表示されます。 ウィンドウのタイトルは、ロード テスト名とテストの開始時刻になります (例: LoadTest1 [12:40 PM])。

ヒント

同時に複数のロード テスト アナライザーを開いて、さまざまなロード テスト結果を比較できます。

ロード テスト結果へのメモの添付

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当なし
トピック該当

ロード テスト結果にメモを添付するには、ツール バーの [分析メモの追加] をクリックします。 説明と分析コメントを追加して、ロード テスト結果と一緒に永続的に保存できます。

入力した説明は、ロード テスト エディター[ロード テストの結果を開いて管理] ダイアログ ボックスにあるロード テストに関連する [説明] 列にも表示されます。 詳細については、「方法 : ロード テストの結果にアクセスして分析する」を参照してください。 さらに、コメントは、ロード テスト結果に関する Excel レポートを作成するときにも表示されます。 詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。

ロード テスト ノードを追加するための [分析] ダイアログ ボックス

ロード テスト結果へのメモの添付

詳細については、「[廃版] 方法: ロード テスト アナライザーを使用して、実行中のロード テストにコメントを追加する」および「方法: ロード テスト アナライザーを使用して、完了したロード テストの分析中にコメントを追加する」を参照してください。

ロード テスト アナライザー ツール バー

ロード テスト アナライザーのツール バー

ロード テスト アナライザー ツール バー

ロード テスト アナライザーのツール バーには、ロード テストが実行中か実行完了後かによって、異なるコマンドが表示されます。 現在使用しているビューによっては、ツール バーの一部のコマンドが無効になる場合もあります。

ロード テスト アナライザー ツール バーには、以下のコマンドがあります。

  1. [概要] は、概要ビューを表示します (ロード テストの完了時に表示します)。

  2. [グラフ] は、グラフ ビューを表示します。

  3. [テーブル] は、テーブル ビューを表示します。

  4. [詳細] は、仮想ユーザー アクティビティ チャートを表示します (ロード テストの完了時に表示します)。

  5. [カウンター パネルの表示] は、ロード テストのパフォーマンス カウンター パネルの表示と非表示を切り替えます。

  6. [パネル] ドロップダウン は、テーブルとグラフを表示するパネルのさまざまな配置を構成します (グラフ ビューとテーブル ビューで有効になります)。

  7. [既定のビューの復元] は、グラフ ビューのパネルの配置をリセットして既定の構成に戻します。

  8. [新しいグラフの追加] は、グラフ ビューに新しいグラフを追加します。

  9. [グラフの削除] は、選択したグラフをグラフ ビューから削除します。

  10. [グラフのオプション] ドロップダウンは、グラフ ビューの凡例の表示と非表示を切り替え、グラフのさまざまな要素を構成します。 これには、水平グリッド線、最小および最大行数、しきい値違反が含まれます。

  11. [ズーム コントロールの表示] は、グラフのズーム スライダー コントロールの表示と非表示を切り替えます。これを使用して、水平グリッドと垂直グリッドの定義の値を調整できます。

  12. [横方向ズーム コントロールの同期] は、横方向ズームの自動同期のオンとオフを切り替えます。 横方向ズームの自動同期をオンにすると、あるグラフに適用したズームがグラフ ビューのその他のグラフにも適用されます。

  13. [分析メモの追加] は、ロード テスト結果に関連付けるメモを追加します。

  14. [Excel レポートの作成] は、Microsoft Excel レポートを作成して、2 つのロード テスト結果の比較分析や傾向分析の追跡を行います。

  15. [グラフ データを Excel にエクスポート] ドロップダウンは、コンマ区切りの値 (.CSV) 形式を使用して、グラフ データを Microsoft Excel またはファイルにエクスポートします。

  16. [プロファイラー パフォーマンス レポートの表示] は、ロード テスト結果に関連付けられている ASP.NET プロファイラー レポートを開いて、詳しい分析を実行します。

  17. [データと診断の添付ファイルの表示] は、[診断データ アダプター添付ファイルの選択] ダイアログ ボックスを開いて、分析するアダプターを選択できます。 たとえば、IntelliTrace アダプターを選択し、[OK] をクリックして、ロード テストで使用されたテスト エージェントの IntelliTrace の概要を開くことができます。

  18. [停止] は、現在実行中のテストを停止します (ロード テストの実行中に表示されます)。

  19. [概要パネルの表示] は、[概要] パネルの表示と非表示を切り替えます (ロード テストの実行中に表示されます)。

ロード テスト アナライザー ステータス バー

ロード テスト アナライザーのステータス バー

ロード テスト アナライザー ステータス バーは、実行中または完了したテストの状態を表示します。 ロード テストのステータス バーには以下の情報が表示されます。

  • ステータス アイコンは、実行中または完了したロード テストのステータスを示します。 たとえば、警告アイコンは、テストの実行中にエラーまたはしきい値違反が発生したときに表示されます。

  • ステータス メッセージは、「テストは進行中です」、「テストを完了しました」、「カウンター サンプルをデータベースから読み取り中です」など、ロード テストの現在の状態を示すメッセージを表示します。

  • しきい値違反数は、このロード テストの実行で報告されたしきい値違反の総数を表示するリンクを示します。 このリンクを選択すると、データ パネルにしきい値違反テーブルのあるテーブル ビューが表示されます。

    注意

    このリンクは、最初のしきい値違反が発生した後に表示されます。

  • エラー数は、このロード テストの実行で報告されたエラーの総数を表示するリンクを示します。 このリンクを選択すると、データ パネルにしきい値違反テーブルのあるテーブル ビューが表示されます。

    注意

    このリンクは、最初のエラーが発生した後に表示されます。

  • 残り時間には、現在実行しているテストの残り時間が表示されます。 このラベルは、テストが完了すると表示されなくなります。

  • テストの進行状況は、現在実行中のテストが完了している時間の割合、またはロード テスト結果データベースからカウンター サンプルを読み込むときの予想進行状況を示します。

ロード テスト アナライザーでのデータの表示

ロード テスト アナライザーを使用して実行中のテストまたは完了したロード テストの結果を表示する場合は、以下のペインを表示できます。 各ペインにはデータを分析するさまざまな機能が用意されています。

  • 概要 ビュー

  • グラフ ビュー

  • テーブル ビュー

  • 詳細ビュー

概要 ビュー

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当なし

概要ビュー

ロード テスト アナライザーの概要ビュー

ロード テストを実行した後、ロード テストの概要を表示して直ちにテスト結果を把握できます。 ロード テストの概要には、主要な結果がわかりやすい形式で簡潔にまとめられています。 ロード テストの概要を印刷することもできます。 これによって利害関係者に結果を伝えるのが容易になります。

ヒント

ロード テストの概要を印刷するには、概要のショートカット メニューを開き、[印刷] をクリックします。最初に印刷をプレビュー表示するには、概要のショートカット メニューで [印刷プレビュー] をクリックします。プレビュー画面からそのまま印刷を開始することもできます。

ロード テストの概要は複数のセクションに分かれています。 最初のセクションは概要の先頭にあり、常に表示されます。 ロード テストの概要を表示すると、以下の項目が最初に表示されます。

以下の項目はロード テスト概要の最後に表示され、スペースの節約のために折りたたむこともできます。

  • テスト結果

  • ページ結果

  • トランザクション結果

  • テスト リソース下のシステム

  • コントローラーおよびエージェント リソース

  • エラー

テストの実行情報

テストの実行情報セクションには、実行に関する一般的な情報が含まれています。 たとえば、テストの名前、開始時刻と終了時刻、テストを実行したコントローラーなどが表示されます。 また、ロード テストの実行時に入力した実行の説明も表示されます。

全体の結果

全体の結果セクションには、テスト結果の概要が含まれています。 これには、1 秒あたりの要求数、失敗した要求の総数、平均応答時間、平均ページ時間が含まれます。

要求時間: 個々の要求を完了した後の、Web サーバーからの応答の合計時間を示しています。 従属する要求によって使用された時間は、この時間から除外されます。

基本統計: 低速ページ トップ 5

このセクションには、ロード テストで表示速度が遅かったページの上位 5 件が表示されます。 各ページについて、URL と平均ページ読み込み時間が表示されます。 ページは降順に一覧されます。 ページの URL を選択すると、[ページ] テーブルが表示され、そのページの詳細を調べることができます。 詳細については、「方法: ロード テスト アナライザーを使用してロード テストにおける Web ページ応答時間を表示する」を参照してください。

基本統計: 低速テスト トップ 5

このセクションには、ロード テストで実行速度が遅かったテストの上位 5 件が表示されます。 各テストについて、テスト名と平均テスト時間が表示されます。 テストは降順に一覧されます。 テストの名前を選択すると、[テスト] テーブルが表示され、そのテストの詳細を調べることができます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーのテーブル ビューでのロード テスト結果とエラーの分析」を参照してください。

基本統計: 低速 SQL 操作トップ 5

ロード テストで SQL トレースを有効にした場合は、このセクションにロード テストで処理速度が遅かったクエリの上位 5 件が表示されます。 各テストについて、操作の名前と実行時間が表示されます。 実行時間はマイクロ秒 (SQL Server 2005) またはミリ秒 (SQL Server 2000 以前のバージョン) で表示されます。 テストは期間別に降順に一覧表示されます。 操作の名前を選択すると、[SQL トレース] テーブルが表示され、その操作の詳細を調べることができます。 詳細については、「SQL トレース データ テーブル」を参照してください。

テスト結果

テスト結果セクションには、ロード テストに含まれるすべてのテストとシナリオの一覧があります。 テストの名前、シナリオ、テストの実行回数、失敗した回数、および平均テスト時間が表示されます。 テストの名前を選択すると、[テスト] テーブルが表示され、そのテストの詳細を調べることができます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーのテーブル ビューでのロード テスト結果とエラーの分析」を参照してください。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

ページ結果

ページ結果セクションには、ロード テストに含まれるすべての Web ページの一覧があります。 URL、シナリオ、テストの名前、平均ページ時間、およびカウントが表示されます。 ページの URL を選択すると、[ページ] テーブルが表示され、そのページの詳細を調べることができます。 詳細については、「方法: ロード テスト アナライザーを使用してロード テストにおける Web ページ応答時間を表示する」を参照してください。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

トランザクション結果

トランザクション結果セクションには、ロード テストに含まれるすべてのトランザクションの一覧があります。 トランザクションの名前、シナリオ、テスト、応答時間、経過時間、およびカウントが表示されます。 トランザクションの名前を選択すると、[トランザクション] テーブルが表示され、そのトランザクションの詳細を調べることができます。

  • 応答時間: 要求を送信してから最後のバイトを取得するまでの経過時間です。

  • 経過時間: トランザクション内のすべてのページの応答時間と、トランザクション内の各ページの実際の待ち時間の合計です。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

ロード テスト アナライザーのテーブル ビューでのロード テスト結果とエラーの分析」を参照してください。

テスト リソース下のシステム

テスト リソース下のシステム セクションには、負荷の生成対象となるコンピューターの一覧があります。 この一覧には、エージェントやコントローラーを除き、カウンター セットの収集元となるすべてのコンピューターが含まれます。 コンピューター名、プロセッサ時間の割合、および使用できるメモリが表示されます。 コンピューター名を選択すると、[テスト下のシステム] グラフが表示され、時間の経過によるリソース使用率の変化を確認できます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーのグラフ ビューでのテスト結果の分析」を参照してください。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

コントローラーおよびエージェント リソース

コントローラーおよびエージェント リソース セクションには、テストの実行に使用したコンピューターの一覧があります。 コンピューター名、プロセッサ時間の割合、および使用できるメモリが表示されます。 コンピューター名を選択すると、[コントローラーおよびエージェント] グラフが表示され、時間の経過によるリソース使用率の変化を確認できます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーのグラフ ビューでのテスト結果の分析」を参照してください。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

エラー

エラー セクションには、ロード テストの実行中に発生したすべてのエラーの一覧があります。 エラーのタイプとサブタイプ、カウント、および最後のメッセージが表示されます。 エラーを選択すると、[エラー] テーブルが表示され、そのエラーの詳細を調べることができます。 詳細については、「方法: カウンター パネルを使用してエラーを分析する」を参照してください。

注意

このセクションは、セクション タイトルの左側の矢印を選択して折りたたんだり展開したりできます。

グラフ ビュー

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当

グラフ ビュー

ロード テスト アナライザーのグラフ ビュー

ロード テスト結果をグラフとして表示するには、ロード テスト ツール バーの [グラフ] をクリックします。 各グラフがパネルに表示され、ドロップダウン リストの先頭にグラフ名が表示されます。 パネルに別のグラフを表示するには、一覧から別のグラフ名を選択します。 一度に最高で 4 つのグラフ パネルを表示できます。 [パネル] ドロップダウン ツール バー ボタンを使用して、さまざまなパネル レイアウトに切り替えることができます。また、[既定のビューの復元] ボタンを使用すると、既定のビューに戻すことができます。

複数の組み込みグラフが提供されています。 これらのグラフには、一般的なロード テスト状況のカウンター情報が含まれています。 組み込みグラフをカスタマイズするには、グラフに対してカウンターを選択します。 これを行うには、[カウンター] パネルのポップアップ メニューにある [グラフにカウンターを表示] オプションを使用します。 さらに、ツール バーの [新しいグラフの追加] ボタンまたは [カウンター パネル] ポップアップ メニューの [グラフの追加] を使用すると、独自のグラフを作成できます。 また、ロード テストの分析に必要なくなったグラフは、ツール バーの [グラフの削除] ボタンを使用して削除できます。

詳細については、次のトピックを参照してください。

方法: ロード テスト結果のグラフにカウンターを追加および削除する

方法: ロード テスト結果でカスタム グラフを作成する

ロード テスト アナライザーのグラフ ビューでのテスト結果の分析

グラフ モード

ロード テスト アナライザーのグラフ ビューのグラフは、次の 3 つのモードのいずれかで表示されます。

  • 折りたたみモードは、ロード テストの実行中のロード テスト アナライザーの既定のグラフ モードです。 折りたたみグラフは、ロード テストの実行中に使用されます。 これによってメモリで保持するデータ量は減りますが、テストの実行中、パフォーマンス カウンターの傾向は引き続き表示されます。

  • スクロール モードは、ロード テストの実行中に結果を表示するときに使用できます。 スクロール グラフは、最近のデータ ポイントを示すオプションのビューです。 テストで最近 100 件のデータ間隔のみを表示するには、スクロール グラフを使用します。

  • ズーム モードは、完了したロード テストの結果をデータベースから表示するときに使用します。 横方向の x 軸ズームは、ロード テスト中の特定の時間を分析するように調整できます。 縦方向の y 軸ズームは、グラフに含まれているパフォーマンス カウンターの特定の値の範囲を分析するように調整できます。

グラフ モードの変更

ロード テストの実行中にツール バーの [グラフのオプション] ドロップダウンを使用して、折りたたみモードとスクロール モードを切り替えます。 折りたたみモードには [実行全体のグラフ データ]、スクロール モードには [最近のデータのみのグラフ] を選択します。

折りたたみモード (実行全体のグラフ データ)

折りたたみモードは、ロード テストを実行しているときのロード テスト アナライザーの既定のモードです。 折りたたみグラフは、ロード テストの実行中に使用されます。 これによってメモリで保持するデータ量は減りますが、テストの実行中、パフォーマンス カウンターの傾向は引き続き表示されます。 折りたたみによって、データは実行中にメモリから破棄されますが、ロード テスト中に収集されるデータ サンプルはすべてロード テスト データベースに保存されます。 実行が完了した後、ズーム モードでデータにアクセスできます。

折りたたみグラフには、パフォーマンス カウンターのデータ ポイントが 100 ポイントまで表示されます。 折りたたみグラフの横軸タイムラインの x 軸は原点が 00:00 で、テストの実行全体を含む範囲です。

折りたたみモードを使用したグラフ

折りたたみモード

カウンターに対して収集されたデータ ポイント数が 100 を超えると、データ系列からインターリーブするサンプルを削除してグラフが折りたたまれ、削除されたサンプルの次のデータ ポイントが再計算されます。 たとえば、5 秒間隔のサンプリングの場合、最初の折りたたみはテストを開始して 500 秒後に発生します。

スクロール モード

スクロール グラフは、進行中の実行のオプション ビューで、最近のデータ ポイントを示します。 テストで最近 100 件のデータ間隔のみを表示するには、スクロール グラフを使用します。

スクロール モードでは、最近 100 件のサンプリング間隔がグラフに表示されるように、テストの進行と共にグラフの x 軸の原点が前方にスクロールします。 データ ポイント数が限界の 100 ポイントに達すると、グラフは自動的に 10 サンプリング間隔だけ前方にスクロールします。

スクロール モードを使用したグラフ

スクロール モード

折りたたみグラフでは x 軸の範囲が増え続けますが、スクロール グラフの x 軸の範囲はサンプリング間隔の 100 倍に固定されたままです。 また、折りたたみグラフではテストの進行と共に更新間隔が長くなりますが (サンプリング間隔の倍数)、スクロール グラフの更新はサンプリング間隔に固定されたままです。

ズーム モード

ズーム グラフ モードは、完了したロード テストの結果を表示するときに使用するか、以前に実行したロード テストの結果を読み込んで使用します。 ズーム グラフでは、実行全体のデータ サンプルがデータベースから読み込まれ、ズーム コントロールを使用して、グラフに表示する時間とカウンターの値の範囲を選択します。

ロード テスト結果データベースには、ロード テスト中に収集されたすべてのデータ ポイントが含まれています。 標準的なロード テストでは、ロード テストの実行全体で数千のサンプリング間隔があります。

ズーム グラフにはデータ ポイントが 100 ポイントまで表示されます。 グラフの範囲が 100 サンプリング間隔を超えた場合は、サンプル数を減らすために、折りたたみモードと同様の方法で、インターリーブするサンプルが範囲から削除されます。 ただし、折りたたみモードとは異なり、削除されたサンプルはメモリから削除されるわけではなく、短い期間を拡大すると表示できます。 拡大した範囲が 100 サンプリング間隔未満の場合は、100 データ ポイントの限界に達していないのでサンプリング間隔は削除されません。

ズーム グラフは常に、実行全体を含むズーム範囲で開始されます。 ズーム コントロールを調整すると、グラフに表示される範囲が変わります。

グラフ ビューのズーム コントロール

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当

ズーム コントロールは、ロード テスト結果をズーム モードで表示する場合にのみロード テスト アナライザーに表示されます。 ズーム モードは、ロード テストが完了した場合、または以前に実行したロード テストを読み込んだ場合に、グラフ ビューに設定されます。 詳細については、「方法 : ロード テストの結果にアクセスして分析する」を参照してください。

グラフのズーム コントロールの表示と非表示を切り替えるには、ツール バーの [ズーム コントロールの表示] を使用します。

横方向の x 軸ズームは、ロード テスト中の特定の時間を分析するように調整できます。 垂直 y 軸ズームは、グラフに含まれているカウンターの特定の値の範囲を分析するように調整できます。

横軸のタイムラインと縦軸の値範囲のどちらのズーム コントロールも、マウスを使って調整できます。 横軸のタイムライン コントロールは、左右の方向キーを使って調整することもできます。 ズーム コントロールの調整に方向キーを使用した場合、ウィンドウ範囲を一度に 1 サンプリング間隔ずつ調整できます。 Shift キーを押しながら方向キーを押すと、10 サンプリング間隔ずつ調整できます。

方向キーを使用してズーム コントロールを調整するには、まず Tab キーでズーム コントロールにフォーカスを設定します。 左のスライダーにフォーカスがあるときに方向キーを使用すると、ズーム ウィンドウの開始境界が左または右に 1 間隔ずつ移動します。 中央のスライダーにフォーカスがあるときに方向キーを使用すると、ズーム ウィンドウを左または右に 1 サンプリング間隔ずつ、ウィンドウのサイズを変えずにスクロールできます。 最後に、右側のスライダーを移動して、ズーム ウィンドウの終了範囲を 1 サンプリング間隔ずつ拡張または縮小します。

水平または垂直ズーム コントロールをすべてのタイムラインと値の範囲が表示される状態に戻すには、グラフのポップアップ メニューで [横方向に縮小表示][縦方向に縮小表示]、または [両方向に縮小表示] オプションを使用します。

ヒント

ツール バーの [横方向ズーム コントロールの同期] を使用すると、横方向ズームの自動同期のオンとオフを切り替えることができます。同期をオンにすると、あるグラフに適用したズームがグラフ ビューのその他のグラフにも適用されます。

グラフ ビューのズーム コントロール

グラフ ビューのズーム コントロール

上の図では、[テスト下のシステム] グラフがしきい値の問題を調査するためにズーム インされています。 しきい値違反は、ツール バーの [グラフのオプション] ドロップダウンの [しきい値の違反をグラフに表示] を使用して有効になっています。

詳細については、「ロード テスト アナライザーのグラフ ビューでのテスト結果の分析」を参照してください。

グラフ ビュー オプション

グラフ ビューのオプション

ツール バーの [グラフのオプション] ドロップダウンを使用して、次のようなさまざまな方法でグラフ ビューをカスタマイズできます。

  • [凡例の表示] は、グラフ ビューに関連付けられている凡例ペインの表示と非表示を切り替えます。

  • [実行全体のグラフ データ] は、実行全体のデータを表示します。 詳細については、このドキュメントで後述する「折りたたみグラフ ビュー」を参照してください。

  • [最近のデータのみのグラフ] は、最近 100 件のサンプリング間隔のデータを表示します。 詳細については、このドキュメントで後述する「スクロール グラフ ビュー」を参照してください。

  • [水平グリッド線の表示] は、グラフの水平グリッド線の表示と非表示を切り替えます。

  • [最小/最大線の表示] は、折りたたんだデータ ポイントの最小値と最大値を表示します。 このオプションの詳細については、「グラフ モード」を参照してください。

  • [しきい値違反をグラフに表示] は、しきい値違反が関連付けられているデータ ポイントのしきい値違反ハンドルをグラフに描画します。

グラフ領域

グラフ領域には、タイムラインを表す横軸 x 軸、カウンター値の範囲を表す y 軸、およびプロット領域が含まれています。 選択したグラフが現在のグラフ モードで描画されます。 使用できるグラフ モードの詳細については、「グラフ モード」セクションを参照してください。

グラフ領域

グラフ領域

選択したカウンターは、グラフ領域のプロット線を選択して変更できます。 また、グラフ領域のデータ ポイントまたはしきい値違反の上にポインターを置くと、ポップアップ情報が表示されます。

クリップボードにコピー

グラフ領域のポップアップ メニューを使用すると、コピー操作もできます。 コピー コマンドはグラフや凡例のスナップショットを HTML 形式でクリップボードにコピーします。コピーされたデータは、Office Outlook を使用してレポートまたは電子メールに貼り付けることができます。

[プロット オプション] ダイアログ ボックス

[プロット オプション] ダイアログ ボックスを使用すると、プロットされるカウンターの色と線スタイルを変更できます。 また、サンプル データに基づいて、特定の値で範囲を固定したり、その範囲が自動的に調整されるように設定したりすることもできます。

[プロット オプション] ダイアログ ボックス

[プロット オプション] ダイアログ ボックス

グラフ ビューの凡例

ツール バーの [グラフのオプション] ドロップダウンを使用して、別の [凡例の表示] をクリックすると、グラフ ビューに関連付けられている [凡例] パネルの表示と非表示を切り替えることができます。

グラフ ビューの凡例

グラフ ビューの凡例

グラフ ビューの凡例には、グラフに関連付けられたそれぞれのパフォーマンス カウンターの情報が表示されます。 凡例には以下の情報が含まれています。

  • [グラフに表示]: チェック ボックスを使用して [ユーザー数][Errors/Sec] など個々のカウンターの線をグラフにプロットするかどうかを指定します。 線をグラフにプロットするには、チェック ボックスをオンにします。 プロットの線をグラフから削除するには、チェック ボックスをオフにします。 プロットの線を削除しても、カウンターの統計情報は凡例に引き続き表示されます。

  • [範囲]: この列はパフォーマンス カウンターの y 軸の範囲を表示します。 既定では、この値はサンプル データの範囲が変わると自動的に調整されます。 自動的に調整された範囲は、常に最大値を超える直近の 10 の累乗になります。 これには 10 の負の累乗も含まれます。 グラフには、範囲が異なるさまざまなカウンターを含めることができます。 したがって、y 軸には特定範囲のラベルではなく、各カウンターの全範囲のパーセンテージを表す 0 ~ 100 の値のラベルが付きます。 たとえば、範囲が 1,000 のカウンターの場合、y 軸のデータ ポイント 60 は、カウンターの値 600 に相当します。

    注意

    範囲を特定の値にロックすると、範囲の値の自動調整を無効にできます。範囲をロックすると、その範囲を超える値はすべて、グラフの一番上で指定した最大値として表示されます。範囲を特定の値にロックするには、[プロット オプション] ダイアログ ボックスを使用します。詳細については、「方法: グラフ作成カウンターのプロット オプションを指定する」を参照してください。

  • [カウンター]:[カウンター][インスタンス][カテゴリ][コンピューター] という 4 つの列でパフォーマンス カウンターを一意に識別します。

  • [色]:[色] 列には、パフォーマンス カウンターのプロットされた線の色とスタイルが表示されます。 グラフのパフォーマンス カウンターの色または線のスタイルを変更するには、[プロット オプション] ダイアログ ボックスを使用します。 [プロット オプション] ダイアログ ボックスは、凡例のショートカット メニューから開きます。 詳細については、「方法: グラフ作成カウンターのプロット オプションを指定する」を参照してください。

  • 統計情報:[最小][最大][平均][最終] の各列は、パフォーマンス カウンターのそれぞれの統計情報を示します。 これらの値は、グラフの可視領域に表示されているデータに対応しています。 たとえば、実行の領域を拡大した場合、凡例の統計情報には拡大した領域の値のみが反映されます。 [最終] 列は、直前に完了したサンプリング間隔のパフォーマンス カウンターの値です。

    注意

    [最終] 列は、ロード テストの実行中にのみロード テスト アナライザーの凡例に表示されます。

    詳細については、「方法: ロード テスト結果でグラフの領域にズーム インする」を参照してください。

凡例の項目を選択して、以下の操作を実行できます。

  • 項目を凡例とグラフの両方から削除する。 項目を右クリックして [削除] をクリックするか、Del キーを押します。

  • グラフのプロット線を強調表示する。

  • データ グリッドに選択した項目のデータを表示する。

  • カウンターの [プロット オプション] ダイアログ ボックスを表示する。

ヒント

ロード テスト アナライザーのツール バーにある [グラフのオプション] ドロップダウン ボタンをクリックして、[判例の表示] を選択すると、グラフ ビューに関連付けられている [凡例] パネルの表示と非表示を切り替えることができます。

詳細については、「グラフ ビューの凡例を使用したロード テストの分析」を参照してください。

Microsoft Excel へのグラフ データのエクスポート

ツール バーの [グラフ データを Excel にエクスポート] ボタンをクリックすると、グラフ データを Microsoft Excel にエクスポートできます。

注意

また、[グラフ データを Excel にエクスポート] ボタンのドロップダウンを使用して [グラフ データをテキスト (.csv) にエクスポート] を選択することもできます。

エクスポートしたデータをレポート作成に使用する場合は、組み込みレポート機能の使用をお勧めします。 詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。

次の図は、Microsoft Excel にエクスポートされたグラフ データの例を示しています。

エクスポートされたグラフ データを使用した Microsoft Excel

エクスポートされたグラフ データを含む Microsoft Excel

詳細については、「方法: グラフ ビューのデータを Microsoft Excel にエクスポートする」を参照してください。

テーブル ビュー

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当

テーブル ビュー

ロード テスト アナライザーのテーブル ビュー

ロード テスト結果をテーブルとして表示するには、ロード テスト ツール バーの [テーブル] をクリックします。 各テーブルがパネルに表示され、ドロップダウン リストの先頭にテーブル名が表示されます。 パネルに別のテーブルを表示するには、一覧から別のテーブル名を選択します。 一度に最大 4 つのテーブル パネルを横に並べて表示できます。 [パネル] ドロップダウン ツール バー ボタンを使用して、さまざまなパネル レイアウトに切り替えることができます。 テーブル ビューでは、ロード テストのパフォーマンス カウンターを表形式で表示できます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーのテーブル ビューでのロード テスト結果とエラーの分析」を参照してください。

テーブル ビューには次のようなテーブルが表示されます。

  • [テスト] テーブル

  • [エージェント] テーブル

  • [エラー] テーブル

  • [ページ] テーブル

  • [要求] テーブル

  • [SQL トレース] テーブル

  • [テストの詳細] テーブル

  • [しきい値] テーブル

  • [トランザクション] テーブル

パーセンタイル データの収集

一部のロード テスト テーブルには、ネットワーク エミュレーションに基づいてグループ分けされたパーセンタイル データと応答時間を含む列を追加できます。 既定では、このデータは収集されません。 このデータを収集するには、ロード テスト エディターの [実行設定] ノードで、変更する実行設定ノードを選択します。 [プロパティ] ウィンドウの [タイミング詳細のストレージ] プロパティで、[StatisticsOnly] または [AllIndividualDetails] を選択します。 詳細については、「タイミングの詳細の指定とパーセンタイル データの収集に関する考慮点」を参照してください。

[テスト] テーブル

[テスト] テーブル

[テスト] テーブルには、ロード テスト中に実行される個々の Web パフォーマンス テストと単体テストの情報が表示されます。 このテーブルには、テストがテストおよびシナリオごとに表示されます。これは、1 つのテストが複数のシナリオに含まれている可能性があるためです。 [テスト] テーブルには、テストが実行された回数、テストが成功または失敗した回数、1 秒間に発生したテスト回数、テストの実行にかかった時間も含まれています。

[エージェント] テーブル

[エージェント] テーブルは、ロード テストがテスト コントローラーとテスト エージェントを使用している場合にのみ表示されます。 詳細については、「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。

[エージェント] テーブル

[エージェント] テーブルには、ロード テストの実行中に使用されたエージェントの一覧が表示されます。 [エージェント] テーブルには、エージェントがテストした要求の数と、そのうち失敗した要求の数が含まれています。 さらに、エージェントがテストしたロード テストのテスト ミックス内にあるテストの数と、そのうち失敗したテストの数も含まれています。

[エラー] テーブル

[エラー] テーブル

[エラー] テーブルには、前に説明したように [カウント] 列がリンクとして表示される場合があります。 エラー情報をさらに細かく分析するには、[ロード テスト エラー] ダイアログ ボックスを開いてエラー リンクをクリックします。 選択したカウンターに関連するエラーが表示されます。 エラー リンクは以下のテーブルに表示されます。

  • [要求] テーブルと [エージェント] テーブル: [失敗した要求] のエラー リンクをクリックすると、[エラー] ダイアログ ボックスが開き、特定の要求に関連付けられたすべてのエラーが表示されます。

  • [テスト] テーブル: [失敗したテスト] のエラー リンクをクリックすると、[エラー] ダイアログ ボックスが開き、特定のテストに関連付けられたすべてのエラーが表示されます。

  • [エラー] テーブル: [エラー数] のエラー リンクをクリックすると、[エラー] ダイアログ ボックスが開き、特定のエラー タイプ/エラー サブタイプに関連付けられたすべてのエラーが表示されます。

    ヒント

    ロード テストで発生したすべてのエラーを表示するには、[エラー] テーブルの [カウント] 列で [合計] のリンクをクリックします。

パフォーマンス カウンターでエラー リンクをクリックすると、[ロード テスト エラー] ダイアログ ボックスにエラー情報が表示されます。 ダイアログ ボックスでは、1 列に 1 つのエラーがロード テストで収集された一般的なエラー情報と共に表示されます。

[ロード テスト エラー] ダイアログ

[ロード テスト エラー] ダイアログ ボックス

[エラー] ダイアログ ボックスを右にスクロールすると、[スタック] 列と [詳細] 列にリンクが表示されている場合があります。 スタック リンクをクリックすると [エラーのスタック トレース] ダイアログ ボックスが開き、有効なデバッグ情報が表示されます。

[エラーのスタック トレース] ダイアログ ボックス

[エラーのスタック トレース] ダイアログ

[ロード テスト エラー] ダイアログ ボックスの [詳細] 列に、ロード テストのエラーを特定するのに役立つ [テスト ログ] リンクが表示されている場合があります。 たとえば、Web パフォーマンス テスト要求エラーを選択すると、Web パフォーマンス テストの結果が開き、要求エラーが強調表示されます。

リンクからの Web 要求エラー

[ページ] テーブル

実行後の結果を表示すると、[ページ] テーブルに追加の統計情報が表示されます。

[ページ] テーブル

ロード テストの実行設定に "タイミングの詳細ストレージ" というプロパティがあり、[統計のみ] または [すべての個別詳細] に設定できます。 これらの値の 1 つを選択すると、ロード テストはサンプリング間隔におけるページ実行回数の通常の平均を算出するほか、ページ実行ごとに結果を保存します。

個別のページ統計情報が収集されると、実行後結果の [ページ] テーブルに列が追加されます。 これらの列には、パーセンタイル データとページ応答時間がネットワーク エミュレーションに基づいてグループ分けされて表示されます。

詳細については、「方法: ロード テスト アナライザーを使用してロード テストにおける Web ページ応答時間を表示する」を参照してください。

[要求] テーブル

テーブル ビューの [要求] テーブル

[要求] テーブルには、ロード テスト中に実行された個々のテストの詳細が表示されます。 これには、すべての HTTP 要求、およびイメージなどの依存要求が含まれます。 1 つの要求が複数のテストとシナリオに含まれている可能性があるため、[要求] テーブルには、要求がテストおよびシナリオごとに表示されます。

[SQL トレース] テーブル

[SQL トレース] テーブルは、実行後の結果を表示する場合にのみ使用できます。

[SQL トレース] テーブル

[SQL トレース] テーブルには SQL トレースの結果が表示されます。 このテーブルは、テスト中に SQL トレースが使用された場合にのみ、ロード テストの完了後に表示されます。 詳細については、「SQL トレース データ テーブル」を参照してください。

[テストの詳細] テーブル

詳細テーブル

[テストの詳細] テーブルには、ロード テストのテスト ミックスに含まれるテストの詳細が表示されます。 詳細には、テスト名、テストが含まれているシナリオ、テストの開始時間、テストの実行にかかった時間、およびテストの成功または失敗を示すテスト結果が含まれています。 テストが失敗した場合は、[詳細] 列にリンクが表示されます。 リンクを選択すると、Web テスト エディターが開いて、失敗した要求が強調表示されます。

[しきい値] テーブル

[しきい値] テーブル

[しきい値] テーブルには、ロード テストの実行中に発生したしきい値規則違反の一覧が表示されます。 詳細については、「ロード テスト アナライザーを使用したロード テストのしきい値規則違反の分析」を参照してください。

[トランザクション] テーブル

[トランザクション] テーブル

[トランザクション] テーブルには、ロード テストの実行中に発生したトランザクションの一覧が表示されます。 詳細については、「[廃版] 方法: トランザクションを Web パフォーマンス テストに追加する」を参照してください。

[列の追加と削除] ダイアログ ボックス

テーブルによっては使用可能な列のサブセットが表示されますが、すべてのカウンターが使用可能になっています。 [列の追加と削除] ダイアログ ボックスで、特定のテーブルに表示する列のセットを選択します。 [列の追加と削除] ダイアログ ボックスは、どのテーブルからでもポップアップ メニューを使用して表示できます。 次の図は、[要求] テーブルの [列の追加と削除] ダイアログ ボックスを示しています。

[要求] テーブルへの列の追加

[カウンター] パネル

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当

[カウンター] パネルはグラフ ビューとテーブル ビューに表示されます。 カウンター パネルには、ロード テスト中に収集されたすべてのパフォーマンス カウンターが階層表示されます。 ロード テスト アナライザー ツール バーの [カウンター パネルの表示] をクリックすると、[カウンター] パネルの表示と非表示を切り替えることができます。

カウンターはツリー構造に編成されています。この中のリーフ ノードは、グラフ化できるパフォーマンス カウンターのインスタンスです。

カウンター パネルには、以下の機能が用意されています。

  • しきい値違反の情報の通知。

  • グラフ化するカウンターの選択。

  • ロード テストの実行中に収集されたすべてのパフォーマンス カウンターのツリー構造のビュー。以下の主要な分岐があります。

    • 全体: 各テスト エージェントとロード テスト全体についてパフォーマンス カウンターのデータ概要が含まれています。

    • シナリオ名: パフォーマンス カウンターのツリーでロード テストのシナリオ名のラベルが付いた分岐には、特定のロード テスト シナリオに関連付けられたロード テスト カウンターのすべてのインスタンスが含まれています。 ほとんどのロード テスト カウンターはシナリオの分岐内に入れ子になっています。

      シナリオの分岐には Web パフォーマンス テストのノードが含まれています。 Web パフォーマンス テストのノードには、ページ、要求、トランザクションの各ノードが含まれています。 この構造のリーフ ノードは、グラフに追加できるパフォーマンス カウンターです。

    • コンピューター: ロード テスト以外のカウンターのすべてのインスタンスが含まれ、コンピューターごとにグループに分けられています。 コンピューターの分岐には、現在選択されているテスト設定の役割セクションで指定されたロード テスト コントローラーに関連付けられている各コンピューターのノードが含まれています。 詳細については、「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。

      各コンピューター ノードには、そのコンピューターから収集されたパフォーマンス カウンター カテゴリのセットが含まれます。 カテゴリにはカウンターが含まれ、カウンターにはパフォーマンス カウンターのインスタンス名が含まれています。

    • エラー: ロード テスト中に検出されたすべてのエラーが含まれています。 エラー ノードには、さまざまなエラーに固有のサブカテゴリ エラー ノードが複数含まれています。 (例外や HTTP エラーなど)。

カウンター パネルのシナリオ名ノード

カウンター パネルのシナリオ名ノード
  1. ロード テストの Scenario1 に関連付けられているすべてのパフォーマンス カウンターは、このノードの下に表示されます。

  2. シナリオのすべてのテストはシナリオ ノードの下にあります。 ラベルはテスト名を示します。

  3. テスト ノードの下のリーフ ノードはロード テストのテストケース カウンターで、カウンターのインスタンス名がテスト名になります。 このカウンター I Scenario1 の IBuyBrowse の平均テスト時間。

  4. Web パフォーマンス テスト分岐に関連付けられたロード テスト ページ カウンターのすべてのインスタンス。 このノードには、ロード テストの Scenario1 の IBuyBrowse Web パフォーマンス テストのページ ログイン GET (レポート名) に関連付けられた、すべてのロード テスト ページ カウンター インスタンスが含まれています。

  5. ページ ノードの下のリーフ ノードはロード テスト ページ カウンターです。

  6. Web パフォーマンス テストに関連付けられたロード テスト要求カウンターのすべてのインスタンスは、Web パフォーマンス テスト分岐内に含まれています。 このノードには、ロード テストの Scenario1 の IBuyBrowse Web パフォーマンス テストの要求ログイン GET (レポート名) に関連付けられた、すべての要求カウンター インスタンスが含まれています。

  7. 要求ノードの下のリーフ ノードはロード テスト要求カウンターです。

  8. Web パフォーマンス テストに関連付けられたロード テスト トランザクション カウンターのすべてのインスタンスは、Web パフォーマンス テスト分岐内に含まれています。 このノードには、ロード テストの Scenraio1 の IBuyBrowse Web パフォーマンス テストのトランザクション (Transaction1) に関連付けられた、すべてのトランザクション カウンター インスタンスが含まれています。

  9. トランザクション ノードの下のリーフ ノードはロード テスト トランザクション カウンターです。

  10. 単体テスト ノード。

[カウンター] パネルのコンピューター ノード

カウンター パネルのコンピューター ノード

ヒント

カウンターまたはカウンターのインスタンスのショートカット メニューを開き、カウンターをグラフに表示するか凡例に表示するかを選択します。前の図では、[Microsoft Virtual Machine Failed Bus Network Adapter] (Microsoft Virtual Machine の失敗したバス ネットワーク アダプター) の失敗したインスタンスについて、この操作を示しています。

[カウンター] パネルのエラー ノード

カウンター パネルのエラー ノード

[カウンター] パネルのしきい値違反の通知

しきい値違反は、特定のパフォーマンス カウンターに関連付けられ、パフォーマンス カウンターがしきい値を上回ったこと、または下回ったことを示します。 [カウンター] パネルのアイコンがしきい値違反を示します。

しきい値違反を示すアイコンは、違反が発生したカウンターが存在するツリー ノードからルートまで反映されます。 また、ツリーが折りたたまれていて表示されないカウンターに関する違反の警告もアイコンに表示されます。 これは、前の「[カウンター] パネルのコンピューター ノード」の図で確認できます。

アイコンは以下のいずれかです。

しきい値違反なし    しきい値違反がない。

最後の間隔における重大なしきい値違反    重大なしきい値違反が最後の間隔で発生した。

以前の間隔における重大なしきい値違反    重大なしきい値違反が以前の間隔で発生した。

最後の間隔における警告しきい値違反    警告しきい値違反が最後の間隔で発生した。

以前の間隔における警告しきい値違反    警告しきい値違反が前の間隔で発生した。

カウンター ツリーでは、しきい値違反を示すアイコンは、該当するカウンター ノードからルート ノードにまで反映されます。 これにより、ツリーが折りたたまれていて表示されないカウンターの違反も警告が示されます。

必要に応じて、しきい値違反をグラフに表示することもできます。 しきい値アイコンは、グラフ上のしきい値違反が発生したデータ ポイントの隣に表示されます。

[カウンター] パネルのグラフに表示するカウンターの選択

グラフに表示するパフォーマンス カウンターは [カウンター] パネルから選択します。 パフォーマンス カウンターは、以下のいずれかの方法を使用してグラフ化できます。

  • カウンターのショートカット メニューを開き、[グラフにカウンターを表示] をクリックします。

  • ツリーのノードをダブルクリックします。

  • ツリーからノードをドラッグしてグラフにドロップします。

グラフに追加されたカウンター

1 つのパフォーマンス カウンターをグラフ化するには、ツリーでリーフ ノードを選択します。 これにより、目的のパフォーマンス カウンターが一意に識別されます。

関連するパフォーマンス カウンターのグループをグラフ化するには、ショートカット メニューのオプションをクリックするか、リーフ以外のノードからドラッグします。 選択したノードのすべての子がグラフに追加されます。

詳細については、「方法: ロード テスト結果のグラフにカウンターを追加および削除する」を参照してください。

パフォーマンス カウンターのサンプリング間隔に関する考慮事項

ロード テストの長さに基づいて、ロード テストの実行設定の "サンプル速度" プロパティの値を選択します。 既定値 (5 秒) のようにサンプル速度が小さいと、ロード テスト結果のデータベースに必要な容量が増えます。 長いロード テストでは、サンプル速度を増加すると、収集するデータ量を減らすことができます。 詳細については、「方法: ロード テストの実行設定のサンプル速度を指定する」を参照してください。

以下は、サンプル速度のガイドラインです。

ロード テストの継続時間

推奨サンプル速度

< 1 時間

5 秒

1 ~ 8 時間

15 秒

8 ~ 24 時間

30 秒

> 24 時間

60 秒

タイミングの詳細の指定とパーセンタイル データの収集に関する考慮事項

ロード テスト エディターの実行設定には、"タイミングの詳細ストレージ" というプロパティがあります。 "タイミングの詳細ストレージ" プロパティを有効にすると、ロード テスト中に個々のテスト、トランザクション、およびページの実行にかかる時間が、ロード テストの結果リポジトリに格納されます。 これにより、90 パーセンタイル データや 95 パーセンタイル データが、ロード テスト アナライザーのテスト テーブル、トランザクション テーブル、およびページ テーブルに表示されます。

[タイミングの詳細ストレージ] プロパティを [StatisticsOnly] および [AllIndividualDetails] という実行設定プロパティで有効にするには、2 つの選択肢があります。 どちらのオプションの場合にも、すべてのテスト、ページ、およびトランザクションの時間が測定され、それぞれのタイミング データからパーセンタイル データが計算されます。 その違いは、[StatisticsOnly] オプションではパーセンタイル データが計算された直後に、個々のタイミング データがリポジトリから削除されます。 タイミング詳細を使用すると、結果リポジトリに必要な容量が減少しますが、 上級ユーザーは SQL ツールを使用して、他の方法でタイミング詳細データを処理することもできます。 この場合は、[AllIndividualDetails] オプションを使用して、その処理にタイミング詳細データを使用できるようにする必要があります。 さらに、このプロパティを [AllIndividualDetails] に設定した場合は、ロード テストの実行完了後にロード テスト アナライザーで仮想ユーザー アクティビティ チャートを使用して仮想ユーザーのアクティビティを分析できます。 詳細については、「詳細ビュー」を参照してください。

注意

旧バージョンの Visual Studio (Microsoft Visual Studio 2005、Visual Studio 2008 など) でも、[タイミングの詳細ストレージ] プロパティを [すべての個別詳細] 設定にすることはできました。しかし、現在のバージョンと比較して、重要な相違点が 2 つあります。1 つは、[すべての個別詳細] 設定が既定の設定ではなかった点です。もう 1 つは、この情報にアクセスするには、SQL クエリを使用するほかに方法がなかった点です。

ロード テストの結果リポジトリでタイミングの詳細データを格納するために必要なディスク容量が、長時間実行されるロード テストで特に大きくなります。 また、ロード テストの終わりにこのデータをロード テストの結果リポジトリに格納するのに時間がかかります。これは、ロード テストの実行が完了するまでデータがロード テスト エージェントに格納されるためです。 ロード テストが完了すると、データはリポジトリに格納されます。 既定では、[タイミングの詳細ストレージ] プロパティは有効になっています。 これがテスト環境で問題になる場合は、[タイミングの詳細ストレージ][なし] に設定します。

詳細については、「方法: ロード テストの実行設定の [タイミングの詳細ストレージ] プロパティを指定する」を参照してください。

詳細ビュー

完了したテストまたは以前に実行したテスト

ロード テストの実行

トピック該当
トピック該当なし

詳細ビュー

ロード テスト アナライザーの詳細ビュー

詳細ビューには、ロード テスト中に各仮想ユーザーが実行していた操作を視覚的に分析するための仮想ユーザー アクティビティ チャートが表示されます。 仮想ユーザー アクティビティ チャートで、ユーザー アクティビティのパターンとロード パターンを表示して、失敗したテストや時間のかかったテストを関連付け、他の仮想ユーザー アクティビティによる要求を確認できます。 仮想ユーザー アクティビティ チャートは、CPU 使用率のスパイク、1 秒あたりの要求数のドロップ、および、スパイクとドロップの間に実行されていたテストまたはページを調べるのに役立ちます。

注意

仮想ユーザー アクティビティ詳細チャートを使用するロード テストを実行する前に、ロード パフォーマンス テスト エディターを使用して、[タイミングの詳細ストレージ] プロパティが [AllIndividualDetails] に設定されていることを確認する必要があります。詳細については、「タイミングの詳細の指定とパーセンタイル データの収集に関する考慮事項」および「方法: 詳細情報を収集するようにロード テストを構成してテスト結果で仮想ユーザー アクティビティを有効にする」を参照してください。

[詳細の凡例] パネル

詳細な凡例パネル

[詳細の凡例] パネルは、仮想ユーザー アクティビティ チャートに表示されます。 [詳細の凡例] パネルを使用すると、数種類の基準に基づいてテスト、ページ、およびトランザクションを除外できます。 たとえば、ビューから特定のテストを削除したり、成功したすべてのテストを削除したりできます。特定のエラーで失敗したテストを削除することもできます。 ログがないテストをすべて削除することもできます。

失敗したテストを強調表示すると、失敗したテストがすべて赤で表示されます。 テスト ログのあるテストを強調表示することもできます。 ログのあるテストは緑で表示されます。

[フィルター結果] パネル

結果パネルのフィルター処理

[フィルター結果] パネルは、仮想ユーザー アクティビティ チャートに表示されます。 [フィルター結果] パネルでは、次のように結果がフィルターされます。

  • [ログのある結果のみを表示]   関連付けられたテスト ログがあるテスト結果のみが表示されます。

  • [成功した結果の表示]   成功した結果が表示されます。

  • [エラーのある結果の表示]   デバッグに役立つエラーのある結果が表示されます。

データおよび診断の添付ファイルを使用してロード テスト分析を補う

サポートされている診断およびデータ アダプターの詳細を表示できます。これらは、ロード テストの実行時に使用するように選択したテスト設定で指定されています。 詳細については、「方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する」および「方法: ロード テスト アナライザーを使用してデータおよび診断の添付ファイルを表示する」を参照してください。

データ診断アダプターの詳細を表示するには、ツール バーの [データと診断の添付ファイルの表示] をクリックします。 たとえば、ロード テストの設定でシステム情報アダプターが構成されていた場合、ロード テストの実行時に使用されたコンピューターのシステム情報を表示できます。

[診断データ アダプター添付ファイルの選択] ダイアログ ボックス

[Choosing Diagnostic Data Adapter] (診断データ アダプター添付ファイルの選択) ダイアログ ボックス

もう一つの例としては、ロード テストのテスト設定に IntelliTrace アダプターを含めて、IntelliTrace の概要ページを開くことができます。

IntelliTrace の概要

ロード テストでの IntelliTrace の概要

詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」と「IntelliTrace の使用」を参照してください。

Microsoft Excel を使用したテスト比較または傾向分析用のロード テスト結果レポートの作成

複数のテスト結果に基づいて、Microsoft Excel のロード テスト レポートを生成できます。 次の 2 種類のロード テスト レポートを作成できます。

  • 比較の実行   表と横棒グラフを使用して 2 つのロード テストの結果のデータを比較したレポートのセットが作成されます。

  • 傾向   複数のロード テスト結果に基づく傾向分析を生成できます。 結果は折れ線グラフで表示されますが、データをピボットテーブルで表示することもできます。

ヒント

また、概要ビュー、グラフ ビュー、およびテーブル ビューのデータをコピーして貼り付けることにより、Microsoft Word のレポートを手動で作成できます。詳細については、次のトピックを参照してください。方法: Microsoft Word を使用してロード テスト パフォーマンス レポートを手動で作成する

どちらのレポートも、関係者とパフォーマンス データを共有し、システム全体のパフォーマンスと正常性が改善しているか悪化しているかを示すために使用できます。

レポート定義はロード テスト データベースに格納されます。 レポートが保存されるとき、レポートの定義がこのデータベースに保存され、後で再利用できます。

さらに、関係者がデータベースに接続しなくてもレポートを表示できるように、スプレッドシート ファイルを関係者と共有することができます。

次の図は、トランザクション (買い物カゴの更新) の速度低下と (% プロセッサ) カウンターの減少の間の関連付けを表示するレポートの例です。 これは、データベースやネットワークではなくアプリケーション コードの潜在的な問題を示し、ASP.NET プロファイラーを使用した診断が適しています。

アプリケーション コードにおける潜在的な問題

Excel レポートを生成するには、ロード テスト アナライザーのツール バーの [Excel レポートの作成] ボタンをクリックするか、Excel の Office リボンの [ロード テスト] タブで [ロード テスト レポート] をクリックします。

注意

ロード テストにコメントを追加すると、Excel レポートに表示されます。詳細については、「ロード テスト結果へのメモの添付」を参照してください。

既定では、次のカウンターがレポートに選択されます。 ただし、ロード テスト レポートの生成ウィザードでカウンターをさらに選択してレポートに追加できます。

  • LoadTest:Page - 平均 ページ時間

  • LoadTest:Request - 要求数 (毎秒)

  • LoadTest:Scenario - ユーザー負荷

  • LoadTest:Test - 平均 テスト時間

  • LoadTest:Test - 総テスト数

  • LoadTest:Transaction - 平均 応答時間

  • LoadTest:Transaction - 総トランザクション数

  • Memory - 使用可能なメモリ (MB)

  • Network Interface - 総バイト数 (毎秒)

  • PhysicalDisk - アイドル時間 (%)

  • Process - プロセッサ時間 (%)

  • Processor - プロセッサ時間 (%)

次のタブのある Microsoft Excel レポートが生成されます。

  • 目次: ロード テスト レポートの名前と目次が表示されます。目次には、レポート内の各種タブへのリンクが含まれます。

  • 実行数: レポートで比較される 2 つの実行に関する詳細が表示されます。

  • テストの比較: 比較される 2 つの実行間のパフォーマンスの低下と向上の詳細を示す棒グラフが表示されます。

  • ページの比較: テストの実行のさまざまなページについて 2 つの実行を比較する、棒グラフとパフォーマンス比較データ (%) が表示されます。

  • コンピューター比較: 使用されたコンピューターに基づく 2 つの実行の比較データが表示されます。

  • 誤差比較: 2 つの実行で発生したエラーの種類と発生回数を比較します。

ヒント

レポートの有用性を高めるために、ロード テストと Web パフォーマンス テストでは、より詳細なレポートを実現するいくつかのプロパティを使用できます。ページ要求には、レポートに表示されるプロパティが 2 つあります。"目標" と "レポート名" です。ページ応答時間は目標に対比して報告され、レポート名はレポート内で URL の代わりに使用されます。ロード テストの [実行設定] の [カウンター セットの管理] では、レポート コンピューターの名前に "コンピューター タグ" プロパティが表示されます。これは、レポート内で特定のコンピューターの役割を示すために役立ちます。

詳細については、「テストの比較または傾向分析に備えたロード テストの結果レポートの作成」を参照してください。

ロード テスト実行に関する考慮事項

ロード テスト アナライザーでデータを分析する際に重要な点は、ロード テストを実行する前に正しく構成することです。 したがって、ロード テストを実行する前に、ロード テストがテストの要件や目的を満たすように適切に構成されていることを確認する必要があります。

ヒント

ロード テストを実行する前に、ロード テストに含まれているすべての Web パフォーマンス テストと単体テストが、単独で実行した場合に成功するかどうかを確認することをお勧めします。テストを検証するには、そのテストを Web パフォーマンス テスト エディターから実行します。データ バインディングのある Web パフォーマンス テストでは、すべてのデータ値を実行します。

適切なロード パターンを選択する

テストの目的に応じたロード テストの各シナリオに対するロード パターンを選択します。

  • 持続ロード パターン

  • ステップ ロード パターン

  • ゴール志向ロード パターン

ロード テストの結果ストアの場所を選択する

ロード テストの結果ストアに関する考慮事項

パフォーマンス カウンターのサンプリング間隔を適切に設定する

パフォーマンス カウンターのサンプリング間隔に関する考慮事項

タイミングの詳細の指定とパーセンタイル データの収集を検討する

タイミングの詳細の指定とパーセンタイル データの収集に関する考慮事項

SQL トレースの有効化を検討する

SQL トレースの有効化の検討

追加のテスト エージェントが必要かどうかを判断する

テスト エージェントをオーバーロードしない

詳細については、「Create and run a load test」を参照してください。

ロード パターンに関する考慮事項

テストの目的に応じたロード テストの各シナリオに対する次のロード パターンのいずれかを選択します。

詳細については、「ロード パターンを編集して仮想ユーザー アクティビティをモデル化」を参照してください。

持続ロード パターンの使用

持続ロード パターンは、ロード テストの実行中に同じユーザー ロードを実行するために使用されます。 ユーザー数の多い持続ロード パターンを使用すると、ロード テストの開始時にサーバーに対して不適切で現実的ではない要求が行われる場合があるので、注意が必要です。 たとえば、ロード テストにホーム ページへの要求から始まる Web テストがあり、ロード テストの持続ロードを 1,000 ユーザーに設定すると、ロード テストでは最初の 1,000 の要求をできるだけ速くホーム ページに送信します。 これは、Web サイトへの実際のアクセスのシミュレーションとして現実的ではない場合があります。 これを防ぐには、徐々に 1,000 ユーザーまで増加するステップ ロード パターンの使用を検討するか、ロード テストの実行設定でウォームアップ期間を指定します。 詳細については、「シナリオの開始遅延の設定」を参照してください。

ステップ ロード パターンの使用

ステップ ロード パターンは、ロード テストの実行中にサーバーの負荷を増加するために使用できます。これにより、ユーザー ロードが増加するにつれてパフォーマンスがどのように変化するかを確認できます。 たとえば、ユーザー ロードが 2,000 ユーザーに増加したときにサーバーがどのように動作するかを確認するには、次に示すプロパティでステップ ロード パターンを使用して 10 時間のロード テストを実行します。

  • 初期のユーザー カウント: 100

  • 最大ユーザー カウント: 2000

  • ステップ実行間隔 (秒): 1800

  • ステップごとの傾斜増加時間 (秒): 20

  • ステップごとのユーザー カウント: 100

これらの設定では、100 人、200 人、300 人をはじめ、2,000 人までのユーザー ロードで、30 分 (1,800 秒) のロード テストを実行します。 これらのプロパティの中で "ステップごとの傾斜増加時間" プロパティは、新しいロード テスト ウィザードで使用できない唯一のプロパティです。 このプロパティでは、1 つのステップから次の手順 (たとえば、100 人から 200 人) へ突然増加するのではなく、徐々に増加させることができます。 この例では、ユーザー ロードは、20 秒にわたって 100 人から 200 人のユーザーに増加します。 これは毎秒 5 人の増加です。 詳細については、「方法: ステップ ロード パターンの "ステップごとの傾斜増加時間" プロパティを指定する」を参照してください。

ゴール志向ロード パターンの使用

ゴール志向ロード パターンは、リソース使用量があるレベルに達するまでにシステムでサポートできるユーザー数を決定する場合に便利です。 このオプションは、システムで制限されているリソース (つまり、ボトルネック) が既に特定されている場合に最適です。 たとえば、システムで制限されているリソースがデータベース サーバーの CPU であることがわかっており、データベース サーバーの CPU が約 75% ビジー状態になったときにサポートできるユーザー数を知りたい場合は、パフォーマンス カウンター "%Processor Time" の値を 70 ~ 80% に維持するゴール志向ロード パターンを使用できます。

注意

他の複数のリソースがシステムのスループットを制限している場合は、ゴール志向ロード パターンで指定されたゴールに達しない場合があります。また、ユーザー ロードは、[最大ユーザー カウント] に指定された値に達するまで増加し続けます。

このロード パターンでは、必要とする負荷が示されないことが多くあります。 したがって、ゴール志向ロード パターンでのパフォーマンス カウンターの選択には注意が必要です。また、[最大ユーザー カウント] の値をユーザー ロードの上限に設定するかどうかは慎重に決定してください。

ロード テストの結果ストアに関する考慮事項

Visual Studio をインストールすると、ロード テストの結果ストアは、コンピューターにインストールされている SQL Express のインスタンスを使用するように設定されます。 SQL Express は最大 4 GB のディスク容量しか使用できません。 長期にわたって多数のロード テストを実行する場合は、ロード テストの結果ストアが完全な SQL Server 製品 (使用可能な場合) のインスタンスを使用するように構成することを検討してください。 詳細については、「ロード テストの結果リポジトリ内のロード テストの結果の管理」を参照してください。

SQL トレースの有効化の検討

SQL パフォーマンスの問題を診断するために、ロード テスト エディターの実行設定にある一連のプロパティを使用して、Microsoft SQL Server の SQL トレース機能をロード テストの期間中有効にできます。 SQL トレース機能を有効にすると、ロード テスト アナライザーのテーブル ビューで使用可能な [SQL トレース] テーブルに SQL トレース データを表示できます。

SQL トレースは使用方法が簡単で、ロード テストの実行中に SQL Profiler セッションを別途起動する代わりに利用できます。 この機能を有効にするには、ロード テストを実行しているユーザーが SQL トレースの実行に必要な SQL 特権を持ち、トレース ファイルが書き込まれるディレクトリを指定する必要があります。 通常、このディレクトリは共有です。 ロード テストが完了すると、トレース ファイル データはロード テストの結果リポジトリにインポートされ、実行されたロード テストに関連付けられるので、後でロード テスト アナライザーを使用していつでも表示できます。

詳しくは、「Q: テストで使用している SQL データにパフォーマンス上の問題があります。これをデバッグすることはできますか。」をご覧ください。

テスト エージェントをオーバーロードしない

テスト エージェント コンピューターによる CPU 使用率が 75% を超える場合、または使用可能な物理メモリが 10% を下回る場合は、ロード テストにエージェントを追加して、エージェント コンピューターがロード テストのボトルネックにならないようにしてください。

詳細については、「方法: ロード テスト シナリオで使用するテスト エージェントを指定する」および「Test Controller および Test Agent を使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散」を参照してください。

参照

ロード テスト アナライザーを使用したロード テスト結果の分析
ロード テストでのコンピューターのカウンター セットとしきい値規則の指定
ロード テストの結果リポジトリ内のロード テストの結果の管理