リリース ノート - 2018 年 10 月
Windows 10 October 2018 Update (別名 RS5) には、HoloLens と、PC に接続する Windows Mixed Reality イマーシブ ヘッドセットの、両方の新機能が含まれています。
HoloLens または PC (Windows Mixed Realityイマーシブ (VR) ヘッドセットの場合) の最新リリースに更新するには、設定アプリを開き、Update & Security に移動し、[更新プログラムの確認] ボタンを選択します。 Windows 10 PC では、Windows メディア作成ツールを使用して、Windows 10 October 2018 Update を手動でインストールすることもできます。
デスクトップの最新リリース: Windows 10 October 2018 Update (10.0.17763.107)
HoloLens の最新リリース: Windows 10 October 2018 Update (10.0.17763.134)
Windows Mixed Reality イマーシブ ヘッドセットの新機能
Windows 10 October 2018 Update には、デスクトップ PC で Windows Mixed Reality イマーシブ (VR) ヘッドセットを使用する機能に関する多く改良が含まれています。
全ユーザー向け
Mixed Reality Flashlight - ヘッドセットをつけたまま現実世界へのポータルを開き、キーボードを見つけたり、そばにいる人を見たり、周囲の状況を確認したりできます。 Mixed Reality Flashlight は [Start]/(開始/) メニューでモーション コントローラーの Windows + Grab を押すか、「Flashlight オン/オフ」と言うことでオンにできます。暗い場所を懐中電灯で照らすときのように、見たい物がある方向にコントローラーを向けます。
新しいアプリと、Mixed Reality ホームでコンテンツを開く新しい方法
Windows Mixed Reality for SteamVR を使用している場合は、SteamVR のタイトルが [開始] メニューに表示されます。各アプリのランチャーは Mixed Reality ホームに置くことができます。
新しい 360 Videos アプリ。定期的に更新される 360 度動画をチェックできます。
新しい WebVR Showcase アプリ。定期的に更新される WebVR コンテンツをチェックできます。
初めて Windows Mixed Reality を使用するユーザーはクリフ ハウスに入ります。そこには、Microsoft Store で人気のイマーシブ アプリとゲームの一部を起動できる、3D アプリ ローンチャーが事前に配置してあります。
Microsoft Edge のウィンドウに [共有] ボタンを追加しました。
クイック アクション メニュー - イマーシブ Mixed Reality アプリ内で Windows ボタンを押すと新しいクイック アクション メニューに移動します。そこから SteamVR メニュー、画像および動画キャプチャ、Flashlight、ホームへ簡単に移動できます。
バックパック PC のサポート - Windows Mixed Reality イマーシブ (VR) ヘッドセットは、一度セットアップすれば、ディスプレイ エミュレーターを使用しなくてもバックパック PC 上で動作します。
新しい音声機能 - Windows Mixed Reality の音声を、ヘッドセットのオーディオ用ジャックと PC に接続したオーディオ デバイス (外付けスピーカーなど) の両方にミラーリングできるようになりました。 ヘッドセットのディスプレイに音量を示すアイコンも追加しました。
その他の改良点
- Mixed Reality ポータルの更新を Microsoft Store から行う方式に変更し、Windows の主要リリース間の更新が早く反映されるようになりました。 これはデスクトップ アプリだけが対象です。Windows Mixed Reality ヘッドセットの機能は、引き続き OS の更新に合わせて更新されます。
- ヘッドセットがスリープ モードになると、Windows Mixed Reality アプリは (Mixed Reality ポータルを終了するまで) 一時的に中断し、終了はしません。
開発者向け
- QR コード追跡 - Mixed Reality アプリで QR コード追跡を有効にすれば、Mixed Reality イマーシブ (VR) ヘッドセットで QR コードをスキャンして、それを必要なアプリに報告できます。
- イマーシブ アプリのハードウェア DRM サポート - ディスプレイのハードウェアでサポートしている場合、ハードウェアで保護されたバックバッファーのテクスチャを要求できるようになりました。この機能により、PlayReady のようなソースにあるハードウェアで保護されたコンテンツを、アプリケーションで利用できます。
- Mixed Reality キャプチャ UI をイマーシブ アプリに組み込む - ほんの数行のコードにより、組み込みの Windows カメラ キャプチャ UI を利用して、Mixed Reality キャプチャをアプリに組み込むことができます。
HoloLens の新機能
すべての HoloLens ユーザーが利用できる Windows 10 October 2018 Update には、次のような数多くの改良が含まれています。
全ユーザー向け
- クイック アクション メニュー - イマーシブ Mixed Reality アプリ内で Windows ボタンを押すと新しいクイック アクション メニューに移動します。そこから [動画録画の開始]、[写真の撮影]、[Mixed Reality ホーム]、[音量の変更]、[接続] へ簡単に移動できます。
- [開始] メニューまたはクイック アクション メニューで動画のキャプチャを開始/停止する - [開始] メニューまたはクイック アクション メニューで動画のキャプチャを開始した場合、録画の停止もそこでできます。 (これは音声コマンドでも実行できます。)
- Miracast 対応デバイスへの投影 - Miracast 対応ディスプレイまたはアダプターを使用して、そばにある Surface デバイス、TV または モニターに HoloLens コンテンツを投影します。
- 新しい通知機能 - PC と同様に、HoloLens で通知を見て、それに反応することができます。
- イマーシブ Mixed Reality アプリの便利なオーバーレイ - イマーシブ Mixed Reality アプリの使用時に、キーボード、ダイアログ、ファイル選択画面などのオーバーレイが表示されます。
- 音量変更アイコン - HoloLens で音量を上げ下げするボタンを使用すると、ヘッドセットに音量を示すアイコンが表示されます。
- デバイス起動時の新しいアイコン - システムをロードしていることが視覚的に分かるよう、起動時のロード アイコンを追加しました。
- 近距離共有 - Windows Nearby Sharing を使用して、そばにある Windows デバイスと、キャプチャを共有できます。
- Microsoft Edge での共有 - Microsoft Edge に [共有] ボタンを追加しました。
開発者向け
- Mixed Reality キャプチャ UI をイマーシブ アプリに組み込む - ほんの数行のコードにより、組み込みの Windows カメラ キャプチャ UI を利用して、Mixed Reality キャプチャをアプリに組み込むことができます。
商用のお客様向け
- セットアップ後のプロビジョニングを有効にする - [設定] で、ランタイム プロビジョニング パッケージをいつでも適用できるようになりました。
- Azure AD グループへのアクセス権割り当て - Windows 割り当てアクセス権の構成に Azure AD グループを使用して、単一または複数アプリのキオスク構成をセットアップできるようになりました。
- サインイン画面での PIN サインインによるプロファイルの切り替え - サインイン画面において Other User (他のユーザー) で PIN サインインができるようになりました。
- MDM でデバイスのハードウェア情報を読み取る - IT 管理者は MDM コンソールで、デバイスのシリアル番号によって、使用している HoloLens を確認し、追跡できます。
- MDM で HoloLens デバイスの名前を設定する (名前の変更) - IT 管理者は MDM コンソールで、使用している HoloLens デバイスを確認し、名前を変更できます。
海外のお客様向け
HoloLens で、中国語簡体字および日本語にローカライズした UI を使用できるようになりました。ピンイン キーボード、音声入力、テキスト読み上げ (TTS)、音声コマンドなどをローカライズしています。
既知の問題
Micorosoft では、快適に使用できる Windows Mixed Reality を提供するよう努力していますが、既知の問題がまだいくつか残っています。 他のものを見つけた場合は、フィードバックをお願いいたします。
HoloLens
更新後
Windows 10 October 2018 Update を HoloLens で使用しているときに、次の問題が発生する場合があります。
- 通知からアプリを起動するとサインインのループが発生する – サインインが必要なアプリの一部では、通知からアプリを起動したときに、終わりのないサインインのループが発生します。 たとえば、Microsoft Store で Microsoft ポータル サイト アプリをインストールし、インストール完了の通知からそれを起動すると、これが発生します。
- アプリのサインイン ページで操作を完了すると空白のページが表示される – アプリ上に表示されるサインイン プロンプトで操作を完了すると、サインイン ページが閉じずに空白の (真っ黒な) ページが表示される場合があります。 空白のページを閉じるか移動させることで、下に隠れているアプリケーションが見えるようになります。 たとえば、[設定] アプリで MDM 登録を行うときのサインインで、これが発生します。
フィードバックを行い、問題を報告する
HoloLens か Windows 10 PC で Feedback Hub アプリを使用してフィードバックを行い、問題を報告してください。 Feedback Hub を使用すれば必要な診断情報をすべて送信でき、Microsoft のエンジニアが迅速にデバッグを行って問題を解決するのに役立ちます。
Note
フィードバック Hub からユーザーの Documents フォルダーにアクセスすることを求めるプロンプトを承諾してください ([はい] を選択してください)。
以前のリリース ノート
- リリース ノート - 2018 年 4 月
- リリース ノート - 2017 年 10 月
- リリース ノート - 2016 年 8 月
- リリース ノート - 2016 年 5 月
- リリース ノート - 2016 年 3 月