マップについて
BizTalk マッパーでは、リンクと Functoid を使って入力スキーマと出力スキーマの関係を定義できます。 リンクは、レコードまたはフィールドのデータを直接コピーするような関係を定義するときに使用します。 スキーマに含まれる項目どうしを直接接続したり、Functoid との接続を定義する場合にリンクが使用されます。 Functoid は、次のように複雑なデータ操作を実行するときに使用します。
送信元スキーマに含まれる 2 つのフィールドの値を加算し、その結果を送信先スキーマにコピーする。
文字を ASCII 形式に変換する。
繰り返しレコードのフィールドの平均を取得し、その結果を送信先スキーマのフィールドにコピーする。
BizTalk マッパーでは、.btm という拡張子のファイルにマップが保存されます。 ファイルには、マップに関するデザイン情報 (Functoid を表すアイコンの場所、スキーマ 項目と Functoid 間のリンク、マップに関するその他の情報) が保存されます。 マップをビルドまたはコンパイルすると、こうしたマップに関する情報が、BizTalk マッパーによって対応する XSLT (Extensible Language Stylesheet Transformations) スタイルシートに変換されます。
注意
Visual Studio コンパイラには、1 つのプロジェクト内のすべての文字列の合計サイズに対して 16 メガバイトの制限があります。 BizTalk プロジェクトをコンパイルしている間、コンパイラはアセンブリ作成のスキーマ、マップ、およびオーケストレーションをシリアル化し、これによってすべての文字列の合計サイズが増加し、制限を超える可能性があります。 この問題を解決するには、スキーマやマップを別の Biztalk プロジェクト (通常は同じソリューションの下) に配置して、各プロジェクト内のすべての文字列の合計サイズが 16 MB 未満になるようにプロジェクトを再編成できます。
作成したマップを使用することで、データをさまざまな形式に変換できます。たとえば、単一の取引先固有の形式に変換したり、複数の取引先とやり取りするための形式に変換することもできます。 このセクションの各トピックでは、スキーマのマッピングに関する概要について説明します。 マップの背景情報については、「 マップ」を参照してください。