Seville のルーター用の DHCP リレーの構成
DHCP メッセージのブロードキャストは、要求を行う側のクライアントと DHCP サーバーの間で双方向に行われます。しかし、このシナリオの場合、Seville の DHCP クライアントと DHCP サーバーの間は、1 台のコンピュータによって分断されています。このコンピュータでは、Windows 2000 Server を実行しており、さらにルーティングとリモート アクセス サービスがインストールされています。このために、ブロードキャスト メッセージを伝送できない状態になっています。ここで紹介する操作では、ルーターとして機能する Windows 2000 Server を実行しているコンピュータ上で、DHCP リレー サービスを有効にしました。その結果、Seville のルーター SEV-SV-W2RT-01 のクライアント側で発行された DHCP メッセージのブロードキャストを、ルーターの反対側に設置されている送信先である SEV-SV-DHCP-01 および SEA-NA-DHCP-04 という 2 つの DHCP サーバーに到達させることが可能になります。
サーバー SEV-SV-W2RT-01 上で次の手順に従って操作しました。
DHCP リレーを構成するには
Administrator のアクセス許可を割り当てられているローカル コンピュータのアカウントを使用して、サーバー SEV-SV-W2RT-01 にログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして、[管理ツール] をポイントし、[ルーティングとリモート アクセス] をクリックします。
コンソール ツリーで [SEV-SV-W2RT-01 (ローカル) ] を展開し、[IP ルーティング] を展開します。
[全般] を右クリックし、[新しいルーティング プロトコル] をクリックします。
[新しいルーティング プロトコル] ダイアログ ボックスで、[DHCP リレー エージェント] をクリックし、[OK] をクリックします。
コンソール ツリーで、[DHCP リレー エージェント] をクリックします。
[DHCP リレー エージェント] を右クリックし、[新しいインターフェイス] をクリックします。
[DHCP リレー エージェントの新しいインターフェイス] ダイアログ ボックスで、[インターフェイス] ボックスの一覧から DHCP リレー エージェントに追加する接続名を選択し、[OK] をクリックします (図 1 を参照) 。
図 1: [DHCP リレーエージェントの新しいインターフェイス] ダイアログボックス
Seville にリンクするインターフェイスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。このシナリオの場合、インターフェイスは [172.16.161.1] です。
[ブートしきい値] ボックスで、0 を選択または入力します。
[OK] をクリックします。
コンソール ツリーで、[DHCP リレー エージェント] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[DHCP リレー エージェントのプロパティ] ダイアログ ボックスの [全般] プロパティ ページで、[サーバー アドレス] ボックスに 172.16.32.15 と入力します。これは、Seattle の DHCP サーバーの IP アドレスです。[追加] をクリックします (図 2 を参照) 。
図 2: [DHCP リレーエージェントのプロパティ] ダイアログボックス
[サーバー アドレス]ボックスで、172.16.160.13 と入力します。これは、Seville の DHCP サーバーのアドレスです。[追加] をクリックします。
[OK] をクリックして [DHCP リレー エージェントのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
関連するセットアップ手順
Seville のルーター用の DHCP リレーの構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。