クラスタ サービスのインストールと構成
前の操作では、SEA-NA-DHCP-02 と SEA-NA-DHCP-03 という 2 台のサーバーに、それぞれ DHCP サービスをインストールしました。次の操作では、これらのサーバーのそれぞれを、クラスタ サーバー SEA-NA-DHCP-04 のクラスタ ノードとして設定します。そのために、これらの 2 台のコンピュータに対して、クラスタ サービスのインストールと構成を行います。結果的に仮想 DHCP サーバーを作成することになり、これらがエンタープライズ全体のすべてのサイトに対する代替 DHCP サーバーになります。
Enterprise Admins のアクセス許可を割り当てられている Noam ドメインのユーザーアカウントを使用して、SEA-NA-DHCP-02 および SEA-NA-DHCP-03 に対して次の操作を実行しました。
トピック
SEA-NA-DHCP-02 へのクラスタ サービスのインストール
SEA-NA-DHCP-03 へのクラスタ サービスのインストール
DHCP クラスタ リソースの作成
SEA-NA-DHCP-02 へのクラスタ サービスのインストール
次の操作手順では、1 台目のクラスタ ノードとなる SEA-NA-DHCP-02 に、クラスタ サービスをインストールします。
SEA-NA-DHCP-02 にクラスタ サービスをインストールするには
コンピュータ SEA-NA-DHCP-03 をシャット ダウンし、電源を切ります。
記憶装置の電源を入れます。
SEA-NA-DHCP-02 で [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして、[コントロール パネル] をクリックします。
[アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックし、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
[コンポーネント] ボックスの一覧の [クラスタ サービス] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
インストール メディアを要求された場合は、要求に応じて CD-ROM の挿入などを行います。
クラスタ サービスの構成ウィザードで [次へ] をクリックします。
[ハードウェアの構成] ページで [理解しました] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[クラスタの作成または参加] ページで [クラスタの最初のノード] を選択し、[次へ] をクリックします。
[クラスタ名] ページで、作成するサーバー クラスタの名前として SEA-NA-DHCP-04 と入力し、[次へ] をクリックします。
[アカウントの選択] ページで次の操作を行います。
[ユーザー名] ボックスに administrator と入力します。
[パスワード] ボックスに password と入力します。
[ドメイン] ボックスに NOAM と入力します。
[次へ] をクリックします。
[管理されるディスクの追加または削除] ページで [次へ] をクリックします。
[クラスタ ファイルの保存場所] ページで、一覧の中の [ディスク E:] を選択し、[次へ] をクリックします。
ノード間の通信に使用されるネットワーク接続を構成するために、[ネットワーク接続] ページで [クラスタ使用のためにこのネットワークを有効にする] チェック ボックスをオンにし、さらに [内部クラスタ通信のみ (プライベート ネットワーク) ] をクリックします。[次へ] をクリックします。
クラスタ サーバーと公衆ネットワークの間の通信に使用されるネットワーク接続を構成するために、[ネットワーク接続] ページで [クラスタ使用のためにこのネットワークを有効にする] チェック ボックスをオンにし、[クライアント アクセスのみ (公衆ネットワーク) ] をクリックします。[次へ] をクリックします。
次のような警告が表示されたら、[OK] をクリックします。
内部のクラスタで使用するためのアダプタが 1 つだけしか構成されていません。
メモ プライベート ネットワーク アダプタを複数使用する場合は、この警告を承認しません。最善の慣行に従えば、単一点での障害を防止するために、プライベート ネットワーク アダプタを複数使用するべきです。
[クラスタ IP アドレス] ページで次の操作を行います。
[IP アドレス] ボックスに 172.16.32.15 と入力します。
[サブネット マスク] ボックスに 255.255.252.0 と入力します。
[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
クラスタ サービスの構成ウィザードで [OK] をクリックします。
Windows コンポーネント ウィザードで [完了] をクリックします。
SEA-NA-DHCP-03 へのクラスタ サービスのインストール
前の操作手順では、1 台目のノードとなる SEA-NA-DHCP-02 にクラスタ サービスをインストールしました。次の操作手順では、クラスタ サーバーの作成をさらに続けるために、2 台目のノードとなる SEA-NA-DHCP-03 にクラスタ サービスをインストールします。
SEA-NA-DHCP-03 にクラスタ サービスをインストールするには
コンピュータ SEA-NA-DHCP-03 の電源を入れます。
Enterprise Admin のアクセス許可を割り当てられている Reskit ドメインのユーザー アカウントを使用して SEA-NA-DHCP-03 にログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして、[コントロール パネル] をクリックします。
[アプリケーションの追加と削除] をダブルクリックし、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
[コンポーネント] ボックスの一覧の [クラスタ サービス] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。
インストール メディアを要求された場合は、要求に応じて CD-ROM の挿入などを行います。
クラスタ サービスの構成ウィザードで [次へ] をクリックします。
[ハードウェアの構成] ページで [理解しました] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[クラスタの作成または参加] ページで [クラスタの 2 番目以降のノード] を選択し、[次へ] をクリックします。
[クラスタ名] ページで、作成するサーバー クラスタの名前として SEA-NA-DHCP-04 と入力し、[次へ] をクリックします。
次のような警告が表示されたら、[OK] をクリックします。
内部のクラスタで使用するためのアダプタが 1 つだけしか構成されていません。
メモ プライベート ネットワーク アダプタを複数使用する場合は、この警告を承認しません。最善の慣行に従えば、単一点での障害を防止するために、プライベート ネットワーク アダプタを複数使用するべきです。
[アカウントの選択] ページでパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。この操作手順の場合は、前に指定した password というパスワードを入力します。
[完了] をクリックします。
構成内容の承認を求めるダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
Windows コンポーネント ウィザードで [完了] をクリックします。
DHCP クラスタ リソースの作成
前の操作手順では、クラスタ サービスを SEA-NA-DHCP-03 にインストールし、このコンピュータをクラスタ サーバー SEA-NA-DHCP-04 の 2 つ目のノードとして指定しました。次に、クラスタ サーバーを作成するための最後の手順として、2 台のサーバーの間で共有されるリソースである DHCP サービスを特定します。
次の操作手順は、Enterprise Admins のアクセス許可を割り当てられているユーザー アカウントを使用して、コンピュータ SEA-NA-DHCP-03 に対して実行しました。ただし、クラスタ リソースとしてはどちらのノードでも使用できます。
DHCP クラスタ リソースを作成するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして、[管理ツール] をポイントし、[クラスタ アドミニストレータ] をクリックします。
コンソール ツリーで、必要なら [SEA-NA-DHCP-04] と [グループ] を順に展開します。
[クラスタ グループ] を右クリックし、[新規作成] をポイントして、[リソース] をクリックします。
[新しいリソース] ダイアログ ボックスで次の操作を行います。
[名前] ボックスに Seattle DHCP と入力します。
[説明] ボックスに説明を入力します。たとえば、エンタープライズの代替 DHCP サーバー などと入力します。ただし、説明は省略可能です。
[リソース タイプ] ボックスで [DHCP サービス] を選択します。
[グループ] ボックスで、[クラスタ グループ] が選択されていることを確認します。
[次へ] をクリックします。
[可能性のある所有者] の一覧で、SEA-NA-DHCP-02 と SEA-NA-DHCP-03 がノードとして含まれていることを確認し、[次へ] をクリックします。
[利用可能なリソース] の一覧で、[クラスタ IP アドレス]、[クラスタ名]、および [ディスク E] を選択し、[追加] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[データベース パス]、[監査ファイル パス]、および [バックアップ パス] の各ボックスの既定のエントリを確認し、[完了] をクリックします。
同意を求めるダイアログ ボックスが表示されたら、[OK] をクリックします。
コンソール ツリーで [クラスタ グループ] を右クリックし、[オンラインにする] をクリックします。クラスタ アドミニストレータの右側の詳細ウィンドウ領域に、図 1 に示すような情報が表示されます。
図 1: SEA-NA-DHCP-02 上のクラスタ アドミニストレータ
関連するセットアップ手順
クラスタ サービスのインストールと構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。