Milan のルーターの構成
DHCP メッセージのブロードキャストは、要求を行う側のクライアントと DHCP サーバーの間で双方向に行われます。しかし、このシナリオの場合、Milan の DHCP クライアントと DHCP サーバーの間は、Cisco 7507 ルーターによって分断されています。このために、既定の構成のままでは、ブロードキャスト メッセージを伝送できない状態になっています。このページで紹介する操作では、ルーター MIL-EU-CISCO-01 上の DHCP リレーを有効にしました。この操作を行うために必要なコマンドを次の手順で紹介します。次の手順では、ルーターにアクセスできるように構成されている Windows 2000 Professional ベースのコンピュータに組み込まれている telnet ツールを使用しました。その結果、ルーターのどちら側からでもその反対側に設置されている送信先に DHCP メッセージのブロードキャストを到達させることが可能になります。
ルーター MIL-EU-CISCO-01 上の DHCP リレーを構成するには
[スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして、[アクセサリ] をポイントし、[コマンド プロンプト] をクリックします。
コマンド プロンプトで、telnet 172.16.132.1 と入力し、ENTER キーを押します。パスワードの入力を要求されたら、その要求に応じて適切なパスワードを入力します。
enable と入力し、ENTER キーを押します。パスワードの入力を要求されたら、その要求に応じて適切なパスワードを入力します。
config terminal と入力し、ENTER キーを押します。
ルーター MIL-EU-CISCO-01 上の DHCP リレーを構成するために、次のコマンドを順に入力し、それぞれの後で ENTER キーを押します。
Interface Ethernet1/0 description second subnet for milan europe ip address 172.16.132.1 255.255.252.0 ! Interface Ethernet1/1 description Local Seville Ethernet Interface ip address 172.17.21.33 255.255.255.252 ! Interface Ethernet1/2 description third subnet for milan Europe ip address 172.16.136.1 255.255.252.0 ! Interface Ethernet1/3 description first subnet for milan europe ip address 172.16.128.1 255.255.252.0 ip helper-address 172.16.132.17 ip helper-address 172.16.32.15
構成モードを終了し、ルーターからログオフします。
Cisco 7507 ルーターの構成に使用できるコマンドの詳細については、Cisco 社の Web ページの Configuring IP Addressing (英語) を参照してください。
関連するセットアップ手順
Milan のルーターの構成
関連資料
Windows 2000 リソース キットの詳細については、こちらを参照してください。
注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。