MS クラウド ニュースまとめ - Data Catalog, Cloud App Security一般提供,SQL Server 2016 RC2, SCCM 1602提供開始,他 (2016/04/13)
このポストは、2016 年 4 月 13 日に投稿された Cloud Platform Release Announcements for April 13, 2016 の翻訳です。
こちらのブログでは、クラウド プラットフォーム チームが進める一連の新しい更新をまとめて紹介します。
マイクロソフトは、現在の "モバイル ファースト、クラウド ファースト" の世界で、エンタープライズでのクラウド文化の採用を可能にするテクノロジとツールを提供します。当社の差別化されたイノベーション、包括的モバイル ソリューション、および開発者ツールが、クラウド ファースト時代の真の可能性を実現するうえで、すべてのお客様を支援します。
クラウドでの迅速なイノベーションを期待されるお客様にお応えして、マイクロソフトは幅広いクラウド プラットフォーム製品ポートフォリオを提供しています。お客様に最新情報を提供するため、以下の一覧に当社の最新リリースをまとめました。また、より多くの情報を必要とされるお客様のために、詳細情報へのリンクも示しています。今回の更新内容は次のとおりです。
- Azure Data Catalog が ISO 27001 に準拠
- Microsoft Cloud App Security (Adallom) の一般提供を開始
- Analytics Platform System (APS) AU5 の RTM 版をリリース
- Azure AD Basic の直接販売での一般提供を開始
- Azure App Service の API Apps の一般提供を開始
- Azure ExpressRoute for Office 365 GCC と Azure ExpressRoute for Dynamics CRM Online Government の一般提供を開始
- Operations Management Suite の Log Analytics Forwarder (OMS Gateway) のパブリック プレビュー
- Excel から Power BI モデルへの接続機能を発表
- Power BI Publisher for Excel の一般提供を開始
- SQL Server 2016 の RC 2 をリリース
- System Center Configuration Manager の 1602 更新プログラムの一般提供を開始
Azure Data Catalog は、セルフサービスでのデータ資産の検出を可能にするエンタープライズ規模のメタデータ カタログです。完全管理型の Azure サービスであり、任意の登録済みデータ資産へのアクセス方法に関する情報の保管、説明、インデックス化、提供を行い、データ ソースの検出を容易にします。また、情報の検索者と作成者間のコラボレーションを促進し、橋渡しするために設計されています。
IT 部門を対象とすることが一般的な、従来のメタデータ管理ソリューションとは異なり、Azure Data Catalog は、IT 部門とビジネス部門の橋渡しに重点を置いたものです。クラウド ソーシングによる注釈機能を備えているため、ユーザーが検出した各データ資産の知識を得ることができると同時に、データの知識を持つユーザーがシステムに情報を追加できます。一方、IT 部門は、システムが進化しても制御と管理を維持できるほか、必要に応じて特定の資産を表示できなくすることも可能です。
このサービスで提供される機能の詳細については、Azure Data Catalog のドキュメント (英語) を参照してください。
Azure Data Catalog は、Free Edition と Standard Edition で提供されます。一般提供価格は、2016 年 5 月 1 日から有効になります。
一般提供価格の情報については、Azure Data Catalog の価格に関するページをご覧ください。詳細については、Azure Data Catalog のページを参照してください。
組織がクラウド アプリケーションを使用していなくても、従業員はおそらく使用しているはずです。職場での承認済みおよび未承認のクラウド アプリケーションの使用が、急速に増加しています。お客様が現在使用されているオンプレミスのセキュリティ ツールでは、それらのクラウド アプリケーションに必要な可視性と制御機能が得られない可能性があります。
買収した Adallom のテクノロジ (英語) を基盤とする Microsoft Cloud App Security (英語) は、Office 365 のようにマイクロソフトのクラウド アプリケーションに対して、また、Box などのようにサード パーティのクラウド アプリケーションに対して、エンタープライズ クラスのセキュリティ ソリューションを提供します。Cloud App Security を使用すれば、クラウド アプリケーションに対する可視性、コントロールを向上したうえで、セキュリティも強化できます。
マイクロソフトは、自社の IT システムでも実際に Cloud App Security を体験しました。
マイクロソフトのコーポレート バイス プレジデント兼最高情報セキュリティ責任者である Bret Arsenault は、次のように述べています。「Microsoft Cloud App Security を使用することで、サード パーティ SaaS プロバイダーの利用状況に関する気付きや知見を短期間のうちに得ることができました。これは、これまで行ってきたカスタムのログ収集と分析作業に置き換わるものです。そのメリットは、単一のダッシュボード ビューで利用状況を確認できるようになったことです。Cloud App Security によって、調査が必要な特定のサイトへのトラフィックなど、以前はわからなかった SaaS の利用状況に関する情報を把握できるようになりました。Cloud App Security を広く取り入れることで、全社規模で従業員の使用パターンに対するより高い可視性を実現できるものと期待しています。」
Microsoft Cloud App Security の一般提供が開始されました (英語)。詳細については、動画や技術ドキュメントなどの多彩なコンテンツを紹介する、製品に関するページ (英語) を参照してください。Cloud App Security の実際の動作の確認を希望されるお客様は、デモをリクエストする (英語) こともできます。
このたび、Analytics Platform System (APS) Appliance Update (AU) 5 がリリースされました。APS は、データ ウェアハウス特有のワークロードに適した、マイクロソフトの超並列処理と完全に統合されたスケールアウト システムです。業界をリードする SQL Server をコア エンジンとして採用した APS では、Hadoop とビッグデータを統合するために、PolyBase を利用します。PolyBase は、リレーショナル データ テクノロジと非リレーショナル データ テクノロジ間の統合クエリを可能にするツールです。
今回のリリースでは、SQL Server などのプラットフォームからの移行を支援するためのより幅広い言語への対応、Hortonworks と Cloudera から現行バージョンの Hadoop への PolyBase 接続、文字列の熟語のプッシュダウンと Parquet ファイル形式のサポート、一般的な SQL Server パターンを使用したデータ読み込みにおける一括コピー プログラム (BCP) のサポート、そして、TSQL の互換性の向上が提供されます。これらの機能によって、引き続き SQL Server とのより高い整合性を提供し、お客様に大きな価値をもたらします。
Azure Active Directory Basic が、これまでの購入オプション (Microsoft Enterprise Agreement、Open Volume License プログラム (英語)、およびクラウド ソリューション プロバイダー プログラム) に加え、新たに Direct プログラムからオンラインでご購入いただけるようになりました。こちらからサインインしてご購入ください。また、購入方法については、こちらの動画をご覧ください。
API を構築して利用する作業がかつてないほど簡単になりました。Azure App Service の API Apps を使用すると、クラウドで API をすばやく簡単に構築して、利用できるようになります。Azure Active Directory を利用したエンタープライズ クラスのセキュリティが得られるほか、API アプリを認証されていないアクセスから保護できるシンプルなアクセス制御、Visual Studio や Logic Apps とのスムーズな統合によるアプリケーション間のシームレスな接続が可能になります。API Apps では、C#、Java、JavaScript など、さまざまな言語でクライアント コードを自動生成できるため、各種クライアントで API を簡単に利用できます。
API Apps の機能の詳細については、ドキュメント ページを参照してください。また、API Apps の一般提供が開始になり、Azure App Service の価格プランの一部としてご利用いただけるようになりました。価格設定の詳細については、Azure App Service の価格プランのページを参照してください。
Azure ExpressRoute for Office 365 GCC と Azure ExpressRoute for Dynamics CRM Online Government の一般提供を開始
- Azure ExpressRoute for Office 365 政府機関コミュニティ クラウド (GCC)
- Azure ExpressRoute for Dynamics CRM Online Government
このたび、Office 365 政府機関コミュニティ クラウドと Dynamics CRM Online Government が、Microsoft Azure ExpressRoute for Azure Government を利用されている政府機関のお客様向けに提供されるようになりました。
お客様には、Office 365 政府機関コミュニティ クラウドと Dynamics CRM Online Government 用の物理的に独立し、分離された、安全なネットワーク接続をご購入いただけるようになりました。Office 365 政府機関コミュニティ クラウドと Dynamics CRM Online Government にアクセスするために ExpressRoute を使用する (Microsoft ピアリングが有効な) お客様については、Microsoft Azure ExpressRoute for Azure Government Premium アドオンが必要になります。
Azure ExpressRoute for Azure Government の取得には、Azure ExpressRoute、Azure ExpressRoute Premium アドオン、ネットワーク サービス プロバイダー接続の調達と、その新しい接続のネットワーク構成が含まれます。
- Office 365 を 500 シート以上お持ちのお客様の場合は、ExpressRoute Premium アドオンに対する追加料金は発生せず、自動的に Dynamics CRM Online Government にルーティングされます (既にご使用の ExpressRoute Government と、必要な通信事業者の接続には、通常コストが適用されます)。
- お客様がお持ちの Office 365 のシート数が 500 シート未満で、Office 365 や Dynamics CRM Online へのアクセスに Azure ExpressRoute を使用する場合でも、2016 年 4 月 1 日に有効になる (より低コストの) 改定価格に基づいて ExpressRoute Premium アドオンをご購入いただけます。また、2016 年 5 月 1 日には、ライセンス体系をより簡素化し、単一の SKUによる Premium の提供を実現します。既存の Premium レベルのすべてのお客様が、適格性に基づいて新しい SKU に移行されますが、サービスや価格は変更されません。そのため、特に何かしていただく必要はありません。
Azure ExpressRoute for Government を既に使用されているお客様が、Office 365 政府機関コミュニティ クラウドと Dynamics CRM Online Government に接続するには、ExpressRoute 回線を Premium にアップグレードする必要があります。ExpressRoute for Office365 Government を有効にした後も、パブリック インターネット アクセスは必要です。
Azure Government 専用の Azure ExpressRoute の物理的に独立したインスタンスが、シカゴ、ニューヨーク、およびワシントン DC にデプロイされています。Azure ExpressRoute for Government (Office 365 政府機関コミュニティ クラウドと Dynamics CRM Online Government) の初期パートナー様には、AT&T、Equinix、Verizon が含まれます。
Azure ExpressRoute for Government を使用すると、マイクロソフトの政府機関向けクラウドと既存のプライベート ネットワーク間にプライベートの高スループット接続を作成できます。Azure ExpressRoute Government 接続は、パブリックなインターネットを経由しないため、インターネットを経由する一般的な接続よりも信頼でき、高いネットワーク スループットと、予測可能なパフォーマンスが得られます。また、これらはすべて、セキュリティ、プライバシー、制御、コンプライアンスなどに関する、マイクロソフトの "信頼できるクラウド" の原則に基づいています。
詳細については、技術概要を参照してください。
Microsoft Operations Management Suite を使用すると、デバイスから分析用のデータをファイアウォールの内側に送信できるようになります。
現在、一部の企業は、インターネット接続がない場合にサーバーやクライアント (POS デバイスなど) からデータを収集できないという問題に直面しています。
Operations Management Suite Gateway を利用すれば、お客様の OMS 管理対象デバイス (Windows および Linux) から、インターネットにアクセスできる中央サーバーにデータを送信できるようになります。OMS Gateway は、HTTP CONNECT コマンドによる HTTP トンネリングをサポートする HTTP 転送プロキシです。
現在、パブリック プレビューの段階では、それらのデバイスにインストールされているエージェントから OMS にデータを転送できます。これにより、OMS Forwarder がインストールされていて、かつインターネットにアクセスできる 1 台のサーバーから、すべてのエージェント データが送信されます。このシナリオでは、Forwarder は、転送するデータを一切分析することなく、エージェントから直接 OMS にデータを効率的に転送できます。
詳細については、こちら (英語) を参照してください。
Microsoft Data Insights Summit で、マイクロソフトは、Excel との統合を強化する手段の 1 つとして、Excel で Power BI データを分析できる機能を発表しました。今週の更新プログラムに伴い、ユーザーは、この機能を利用して、各自の Power BI データ モデルと Excel を接続し、ピボット テーブルやグラフを作成できるようになりました。つまり、データ モデルが Power BI に制限されなくなりました。Excel の方が作業しやすい場合や、Excel の機能を利用する必要がある場合は、Excel で作業できるようになります。
Excel から Power BI モデルへの接続方法の詳細については、こちら (英語) を参照してください。
1 月にプレビュー版がリリースされた (英語) Power BI Publisher for Excel を使用すると、あらゆるスプレッドシートからダッシュボードに重要なピボット テーブル、グラフ、セルの範囲などのスナップショットを取り、そのダッシュボードを同僚と共有できます。
このたび、Power BI Publisher for Excel の一般提供が開始されました。その機能には、次のようなものが含まれます。
- Excel の任意の範囲またはコンポーネントを、Excel から直接 Power BI ダッシュボードにピン留め
- ピン留めされたコンポーネントを管理できる Pin Manager
- グループのダッシュボードへのピン留め
- 42 言語のサポート
Power BI Publisher for Excel の詳細については、こちら (英語) を参照してください。
SQL Server 2016 リリース候補 (RC) 2 が、2016 年 4 月 1 日にリリースされました。迅速なプレビュー モデルの一環として提供される SQL Server 2016 RC 2 では、SQL Server 2016 の開発環境やテスト環境でお試しいただける複数の機能強化が実施されました。SQL Server 2016 RC 2 では、モバイル レポートの機能強化や、SQL Server セットアップへの R Services のセットアップの統合が図られているほか、今回の SSMS のリリースには、Visual Studio 2015 シェルの更新プログラムが含まれています。
ぜひ、今すぐ SQL Server 2016 RC プレビューのテスト環境をセットアップしてください。SQL Server 2016 の優れた新機能と新しい迅速なリリース モデルを体験するには、プレビュー版をダウンロードして、これらの新たなイノベーションによるビジネスへの効果を評価してください。
このたび、System Center Configuration Manager の Current Branch 用の最初の更新プログラムがリリースされ、Configuration Manager のバージョン 1602 を世界中でご利用いただけるようになりました。
今回の更新プログラムには、以下をはじめ多彩な機能が含まれています。
- 新しいマルウェア対策ポリシー設定: 新しいマルウェア対策設定には、望ましくない可能性のあるアプリケーションに対する保護、自動サンプル送信のユーザー制御、フル スキャン時のネットワーク ドライブのスキャンが含まれます。
- Office 365 の更新プログラムの管理: Configuration Manager のソフトウェア更新プログラム管理 (SUM) ワークフローを使用して、Office 365 デスクトップ クライアント更新プログラムをネイティブに管理できるようになりました。他のマイクロソフトの更新プログラムの管理と同様に、Office 365 デスクトップ クライアント更新プログラムを管理できます。
- SQL Server AlwaysOn 可用性グループのサポート: Configuration Manager では、SQL Server AlwaysOn 可用性グループを使用したサイト データベースのホストがサポートされるようになりました。
今回の更新プログラムには、Microsoft Intune と統合された System Center Configuration Manager を使用されているお客様向けの新機能も多数含まれています。この更新プログラムの新機能の一覧および新機能の詳細については、製品に関するブログ記事 (英語) と TechNet の「System Center Configuration Manager の新機能」を参照してください。