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日本マイクロソフト、SQL Server on Linux への取り組み

執筆者:クラウド & エンタープライズビジネス本部 本部長 浅野 智

 

本日はパートナー企業様及びお客様向けに、現在の日本マイクロソフトの SQL Server on Linux の取り組みと SQL Server on Linux の導入を支援する協業パートナー企業様とのキャンペーンについてご紹介いたします。

 

■  SQL Server on Linux の日本市場

SQL Server は RDBMS として、Windows 上での RDBMS シェアの過半数を我々マイクロソフトが占めておりますが、Linux に関しては今まで非対応であったこともあり、Linux 分野においては複数の大手ベンダー企業で占められているのが現状です。

しかし昨年 10 月に発表した SQL Server 2017より、Linux 対応を行い、これまで SQL Server を訴求できていなかった Linux ベースのシステム及びユーザに対して、SQL Server の持つ大きな価値 ①オンプレとクラウド両方で利用可能な親和性、②SQL Server の持つ堅牢性、③高いパフォーマンス及び経済性、といった面から評価をいただいております。製品リリース後これまで、多数の SQL Server on Linux 案件や導入相談を頂戴しており、導入に向けてパートナー企業様と取り組んでいるところです。

 

■  SQL Server on Linux 導入事例:株式会社ポイントラグ

既に SQL Server on Linux を採用頂いたお客様の事例として、株式会社ポイントラグ様の基幹システムにおいて採用頂きました。Microsoft Azure 上での SQL Server on Linux の構築となり、システムの拡張性、初期導入コスト及び運用管理の標準化などが、お客様による SQL Server on Linux/Azure 採用のポイントと伺っております。SQL Server のデータプラットフォームの観点で、Linux や Apache というオープンソースを得意とするパートナー企業様に SQL Server で構築・検証等を頂いたのは非常に大きな意味があると思っております。

 

■  SQL Server on Linux 導入を検討されるお客様向けキャンペーン

今後、日本マイクロソフトでは、SQL Server on Linux を対応可能なパートナー企業様との協業を加速してまいります。既に展開をしておりますマイクロソフト及びレッドハット株式会社様のサブスクリプションライセンスのディスカウントの他に、日本ヒューレット・パッカード株式会社様及び Attunity 社の日本代理店の株式会社インサイトテクノロジー様からも SQL Server on Linux 導入に関する協業キャンペーンを発表頂きました。導入コストを抑えることが出来る魅力的なキャンペーン内容になっておりますので、是非弊社営業及びコールセンターの ”SQL Direct” にお問い合わせください。

 

■  Attunity Replicate for Microsoft Migrations 期間限定無料オファー

上記の SQL Server on Linux のキャンペーンに加え、Windows 上の SQL Server に対しても使用可能な Attunity Replicate for Microsoft Migrations についてもご紹介いたします。

 

現在、Attunity 社とマイクロソフトコーポレーションとの戦略的協業として Attunity Replicate の機能を限定した無料タームライセンス、Attunity Replicate for Microsoft Migrations のキャンペーンを展開しております。他社製のデータベースから SQL Server 及び Azure Data Services に対して、Attunity Replicate のレプリケーションを適用したミニマムダウンタイムでの移行が実現します。

システム更新などの際、他社製データベースから SQL Server 及び Azure Database に移行される際、非常に便利なツールとなりますので、是非こちらの活用も検討ください。

詳細:https://www.attunity.com/products/replicate/attunity-replicate-for-microsoft-migration/

 

■  今後の日本マイクロソフトの注力分野

上記のパートナー様との協業や移行支援サービスを活用し、前述した Linux 上の RDBMS マーケットを、SQL Server on Linux を含めてマイクロソフトのデータプラットフォームに取り込んでいきたいと考えております。具体的な注力分野をとしては以下の通りです。

 

  1. お客様既存システムのクラウド移行の推進 - ハイブリッドに強みをもつ SQL Server/Azure SQL Database/DW、グローバル分散型データベースの COSMOS DB、新しくサービスインする Azure DB for MySQL、PostgreSQL 等の Azure Data Services を通じて、お客様のニーズに合わせたシステムのクラウド化を支援してまいります。
  2. Oracle 11g EOS – 2020年年末に Extended Support 終了に合わせ、データベースの入れ替えを検討するお客様に対して新たな選択肢をご提案してまいります。
  3. Migration Services の充実 - 今回発表した Attunity Replicate for Microsoft Migrations に加え、もうすぐ GA 予定の Azure Data Migration Services、更に進化を続ける SSMA (SQL Server Migration Assistance)等を通じて、他のデータベースからの移行もスムースに対応いただけるよう支援してまいります。

 

 

■  お問合せ

マイクロソフトでは、今回ご紹介した SQL Server on Linux のみならず、様々なデータプラットフォームに関するご相談、キャンペーンに関する申込、質問及びその他のお問い合わせを、SQL Server の総合相談窓口 ”SQL Direct” にて承っております。どのようなお問い合わせでも構いませんので、データプラットフォームの移行、強化、クラウド化に関するご質問があれば遠慮なくお問い合わせてください。

SQL Direct URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/SQL-direct

 

今後の IoT や AI のテクノロジーの発展により、より多くのデータを蓄積し、その中から新しい発見や気づきを得ることが求められる中、それぞれの目的に応じたデータプラットフォームが更に求められると考えております。SQL Server 及び Azure SQL Database を中心としたデータプラットフォームにより、パートナー様及びお客様がデータの中から、多くの価値ある情報をより容易に活用することができるようになることで、日本社会のデジタル トランスフォーメーションを支援していきたいと考えております。今後も、日本マイクロソフトおよび SQL Server/Microsoft Azure の動向にご注目ください。

執筆者: 浅野 智(日本マイクロソフト株式会社 クラウド & エンタープライズビジネス本部)